エージェントラヴィッジ&ラヴィッジ

ビーストウォーズ

皆さまお久しぶりです。ついに発売となったエルデンリングが楽しすぎて趣味の時間を全て吸われており、すっかり更新が遅くなってしまいました。3日ほど前にクリアしたものの、フロムゲーならではの深堀りし甲斐のある設定群に幅広いキャラクリ要素も相まってまだまだ終われそうにありません・・・。

さて今回は海外発売からおよそ半年空けての2月末に届いた、WFCトリロジーエージェントラヴィッジ&ラヴィッジのご紹介です。

こちらの商品の発売を踏まえてビーストウォーズメタルス当時の物も以前に記事を書いておりますので合わせてお楽しみいただければ幸いです。

尚、今回の記事では商品の表記としては「ラヴィッジ」名義を使用いたしますが、アニメの内容に言及する際は「メタルスジャガー・ジャガー」と日本名称を使用させていただきます。海外版のストーリーを把握しているわけではないので…

トランスフォーマーのこういう所って面白いんですけど記事書く上では面倒くさいですね。

今回の商品は海外のハズブロパルスコンというイベントにて先行販売された「新規アイテム+復刻アイテム」がセットになった2パック商品。

日本では時差こそあったものの特にイベント等を経由する事なくタカラトミーの公式通販にて一般販売されました。去年だったかのサンディエゴコミコン限定アイテムは日本販売はされなかったため、素直に嬉しい動きでありがたい事です。

半分限定品のような扱いであったためかパッケージも非常に面白い作りになっており、普段は触れない部分ではありますが今回はパッケージも込みでご紹介したいと思います。

それではどうぞ。

パッケージ

側面、背面のすごい顔したメタルスジャガーのイラストが目を引くパッケージ。ブリスター越しでは分かりにくいですが、この時点で見えている台紙部分に明らかに「なんかありそう感」があるのがお分かり頂けるかと思います。

反対の側面にはズラッと英文が書かれており、なんとなく目を通して見た所メタルスジャガーの出自からアニメでの活躍までがざっくりと書かれている様子。

ここが日本語訳されていたら記事を書くのが結構楽になったなあとか思いました。英語よめん。

箱から取り出していきます。

本体×2とそれぞれの武器。そしてなんとパッケージ台紙がスタジオシリーズのようにアニメの劇中を再現したイラストになっております。

情景はメタルスジャガーの宇宙船コクピット内。パッケージは基本的に処分してしまうのですが、これは嬉しい仕様ですね。

続いて本体を見ていきましょう。

エージェントラヴィッジ

今回のメイン枠。再現度の高さが瞭然かと思います。当時玩具の経緯も関係して「とにかく似てる、欲しい。」そんな訴求力に溢れた玩具と言えますね。

強いて言うならば因果な事に今回もチータスのリデコではあるので、共通パーツとなる箇所が劇中とは異なる印象を与えてしまうという点でしょうか。

また、当時品と同じくロボットモードとビーストモードで頭部が共有になっているので、劇中に比べて毛並みのある生物的な造形になっているのも目新しい箇所です。とはいえこの点は黒い成形色も相まってパッと見の印象では目立ちにくく、シルエットや目鼻の配置で充分再現度の高さは確保されていると感じます。

玩具オリジナルのビーストモードを成立させるためのアレンジという事になりますが、上手いこと馴染んでいて「変形してこそのトランスフォーマー」という原則を守ろうという意思を感じます。

変形しないトランスフォーマーは歴代の本家シリーズにもしっかりと存在しますが、リメイクシリーズの合間合間にはそういったアクションマスターやプリテンダーシェルなどにも新たに変形モチーフを与えてトランスフォーム出来る商品として作る動きがありますね。

メタルスジャガーの場合は「流石にここからカセットにするのは無茶」という物理的な事情からの変形モチーフ変更ではありますが、なんだかんだでビーストモードになるメタルスジャガーにも馴染みが深くなってきた気もします。

そのまま流れでビーストモードもご紹介。例によってアニメには登場しないので変形玩具としての遊びをしてもらうための形態といった感じですね。ベースとなったチータスがリアルビーストとしての出来が良かったので、自然とこちらもクオリティは担保されているという所。

チータスと異なりビースト頭部がロボットモードでも共有されている為、ビースト形態でもその可動を使うことが出来ます。元からある可動性も含めてビースト形態でのポージングは何気にリデコ元より優秀。

当時版メタルスジャガーの記事でも言及しましたがちょうどいい所に武装がくっついているので元ネタの姿に自然と近くなりますね。

ラヴィッジ

続いて復刻おまけ枠のG1ジャガー。何を隠そうメタルスジャガーの正体はかつての情報参謀の部下であり、初代トランスフォーマー時代の生き残りである「あのジャガー」なのです。

ビーストウォーズメタルスでは初代から時を経てビースト戦士にリフォーマット、デストロンのトップに仕える特務員という位置付けで登場しました。「今どきカセットテープに変身」の名言と共に、初代同様のモチーフにトランスフォームします。

デストロンは永遠に不滅だー!!

今回の玩具はそんなジャガーの過去と未来の姿を同時に並べつつ、「付属の背景台紙を使ってアニメの無茶変形を再現しよう!!」という趣きのセットになっているわけです。

ファン必見もいいところ。

玩具としてはほぼそのままのベタ復刻なのでほとんどのファンには見飽きた物であるかとは思います。

詳細は把握できていないのですが、当時版と比較するとシークレットエンブレムが廃止されシール箇所がタンポ印刷に変更、カセットのディテールが両面に施されている。と言った変更点があるそうです。

自分は当時版や復刻版含め今回がはじめてのG1ジャガーなので丁度いいタイミングで本品を手にする事が出来て嬉しいです。アンコール版のサウンドウェーブにはコンドルのみが付属しており他は未所持であったため、自分にとってはめちゃくちゃ都合が良かったですね。

アクションポーズ

近年の例に漏れず安定した可動範囲を持っています。

ガンダム的な見栄きりポーズには向かないですが、トランスフォーマーらしいポーズであれば十分こなせるいつも通りの感触。関節の渋みが所々硬かったり緩かったりチグハグなのが少し気になる所でしょうか。保持力に影響はないものの、「二の腕のロール軸が硬いので力を込めると、緩い肘部分が動いてしまう」といったような手に取った際の安定感にやや欠けるといった感じ。

大した事ではないんですけどね。手に取った際の所感という事で。

当時版と同じく口が開閉するのでポージングの際に表情付けが可能です。

アニメでもおなじみのエラの様なデザインが再現されているため頭部の左右可動に若干の制限がありますが、当時版の事を踏まえると動くこと自体に価値があるのでトントンという事で。

手は5mm穴対応となりガッツリおもちゃらしい手つきに。当時版の小さくぬるりとした形状がアニメの印象と近かったためここは若干の惜しさを感じます。

女性型トランスフォーマーで見られるような、拳を握り込まない造形で5mm対応になっていると理想でしたね。

武器はレーザーポインターまでぬかりなく造形自体は完璧なのですが、サイズが少々大き目で「二丁拳銃」と言うよりグレネードランチャーのような印象。ここもまあまあ惜しい部分ですね。

元はカセットに変形するナ行が言えないネコ科のCV森川さんロボ、という特徴を盛りすぎた存在。声優さん由来でもキャラクターを好きになるタイプの人にとってトランスフォーマーは結構な天国だと思います。

個人的にはアニメイテッドがそういう面で好きです。(玩具が素晴らしいのは当然として)

無印ビーストウォーズではG1とのつながりが提示されていた程度でしたが、メタルスでは実際にストーリーの根幹としてかかわる事になるという展開が世界観の奥行を感じられて好きです。その魅力を象徴する存在ともいえるのがメタルスジャガーなので、そういった部分でも彼は一際印象深いですよね。

G1ジャガーでも頑張ってポーズ。変形用の関節しかありませんが、体勢を変えるタイプの変形パターンなのでまあまあポーズが取れます。

With Decepticon

揃ったら当然やりますよね、サウンドウェーブへジャガーをリターン。

アンコール版はキャラ人気を反映してなのか、当時版付属のランブルではなくコンドルがサウンドウェーブに同梱されました。アンコールの組み合わせも全身の赤い差し色とコンドルの赤が調和しており好きな組み合わせではあるのですが、イラストやアニメなど主要な媒体でのサウンドウェーブの胸部は寒色で表現される事が多いため、ジャガーを収めた場合の方が印象としては馴染みある感じの物になりますね。

ジャガー、イジェークト。

変形関節がジャガーのアクションイメージと噛み合った方向に可動する為、サウンドウェーブから飛び出て襲い掛かるような情景で遊べます。当時ジャガーを買った子供はみんなやったのでしょう。

コンドル、イジェークト。

G1サウンドウェーブも凄くカッコいいですよね。アンコール版なので正確には違う所があるのですが、変形させるときの手触りがとてもよく無性に触りたくなる、本当の意味でおもちゃとしての魅力に満ち溢れている良いアイテムですね。当時版や復刻品は可動こそしないものの手軽に変形を楽しめるので、自分はいつも手の届くところに置いてあります・・・。

本商品とはあまり関係がありませんが、こういった古い金型の商品も現在だからこそ感じられる良さが多分に溢れているのでどこかの機会で記事を書いたり写真を撮ったりしたいなと常々思っています。失われたレトロフューチャー。


以上、エージェントラヴィッジ&ラヴィッジでした。

当時版の記事では「こちらではアニメのお話を中心に」と言うようなことを書いたと思うのですが、結果的にエージェントラヴィッジという商品も玩具としての見所に溢れており、いつもと変わらず目の前の玩具を中心とした愚直なレビューとなってしまいました。

それだけ出来が良く、無視してアニメの話などさせてくれない程の物だったという事でしょう。

最近のトランスフォーマーは一部、アニメのニュアンスを拾い過ぎていて「キモいぐらい出来が良い」と感じてしまいます。頭部や胸部は変形に関わらない場合も多いので、造形美に特化した造りにしやすい部分なのだとは思いますが、そう踏まえたとしても古いアニメ作品特有の野暮ったさをあまりにも見事に抽出していて、イメージの中の存在がそのまま手元にある事の違和感が困惑として脳を揺さぶり「キモい」という感情をアウトプットさせられてしまいます。

未知の体験に対する恐怖とでもいうのでしょうか。凄すぎて怖い、の域ですね。このエージェントラヴィッジを初めて見た際のリアクションも「キモいぐらい似てる」だった気がします。

ここまでの物が公式から出ているなら態々プレミアが付いている昔の玩具を買わなくてもいいだろうと、予約当初は入手を諦めていた当時版メタルスジャガーの代わりのつもりで購入したのですが、届く直前に当時版を手にすることが出来たので比較も交えながら本品をより深く楽しむことが出来、あらゆる面で満足が出来たように思います。

本商品はタカラトミーモール限定のため予約販売のみの扱いとなっており、今現在正規の手段で購入する事は残念ながら難しくなっております。

しかしながら本商品の需要に目を付けた輸入業者やバイヤーがこぞって海外版を入荷した事もあってか、中古市場での価格はそれほど高騰しておらず、恐らく定価で購入する事は比較的容易であるかと思われます。普段トイにアンテナを張り巡らせていないという方でも本商品を気に入った場合は中古店舗やネット通販を探してみてもいいかもしれません。

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