ビーストウォーズメタルス メタルスジャガー

ビーストウォーズ

皆さんごきげんよう。本日はビーストウォーズメタルスから、リメイクトイの国内発売も迫ったメタルスジャガーをご紹介させていただきます。

メタルスジャガーとはBWメタルス終盤にて登場したトランスフォーマーであり、トライプレダカス評議会(母星のお偉いさんたち)によってビーストウォーズに関わる全てのTF抹殺の任務を命じられ派遣されたエージェント。しかしてその真の狙いと正体は……といった短い登場期間ながら非常に濃密な設定と魅力の詰まったキャラクターです。

今回はそんなメタルスジャガーの魅力を、既知の方もそうでない方とも、当時のトイを通じて僅かでも共有できればと思います。

まずはいつも通りビーストモードからどうぞ。

ビーストモード

ビーストモードはその名の通りジャガー。公式には「メカパンサー」

ネコ科の動物として自然なフォルムに仕上がっているかと思います。

腹の下に謎の物体を抱えているのは、この商品がメタルスチータスの金型変更で作られその過程で変形方法も異なるものになった故の影響です。

メタルスジャガーは本来アニメでもゲストキャラとしての枠であり、海外では発売の予定がなかったそうです。そこに日本独自の企画としてメタルスチータスをベースに流用する形で発売。

番組後期のアイテムである為、生産数も多いわけではないらしく前述の日本限定という要素も合わさって今現在はそこそこレア度の高いアイテムになっています。

自分も購入できたのはつい最近であり、パーツ自体は揃っているもののこの商品の隠れた目玉であるシール類は欠品でした。残念。

メタルスチータスの流用という事でビークルモードである飛行形態へ変形可能。かなりシンプルな変形で、この状態では腹部に空洞が開いてしまうもののシルエットが非常にかっこよく、一つの形態としてとても気に入っております。

また、主翼の先端の意匠が元ネタのトランスフォーマーの武装を彷彿とさせますね・・・!

個人的に驚いたのがビースト背面のメッキ部分の美しさ。

ロボットモードでは完全に背面に隠れてしまう上にビーストモードでも天面に位置するので、意識的に見せようと思わなければ目立たない部分であるかと思います。

これまで自分が触れていた情報媒体では背面のメッキについての言及はあまり見かけず、自分の中では完全に認識の外にありました。メタルスジャガーはその販売経緯や劇中の立ち位置など語るべき部分はとても多いので、比較すると地味な要素なので仕方がないかもしれませんね・・・!

しかしながら「実物を手に取って初めてわかる良さ」というのは現代においても尚おもちゃの魅力として永久に残り続けると思うので、製品の出来の良しあし以上にこのメタルスジャガーを買ってよかったと感じる部分は多いです。

やっぱりおもちゃは素晴らしいぞ。

反射で部屋の物が映り込んでしまってうまくメッキの色を写せないのが申し訳ない。。。

濃紺のメッキが奥ゆかしい主張をしており、一見「黒、カッパー」のイメージだったメタルスジャガーがふとしたタイミングでメッキの存在に意識を向ける事で、シックなブルーのイメージへと切り替わります。

本商品のリカラーアイテムであるボットコンメタルスタイガトロンはメッキの色が非常にわかりやすい、鮮やかなブルーでうらやましく思っていたのですが、メタルスジャガーの味のある控えめなメッキも良いものですね。

アニメには登場しない玩具オリジナルのビーストモードですが、ベースであるチータスの時点で良かった点はおおむね引き継がれておりトイとしての満足度は高いです。

それではいよいよアニメの姿であるロボットモードに変身!!

・・・設定的には「俺の時代ではトランスフォームって言うんだぜ」とか思ってたりするんでしょうか。

ロボットモード

非常に特異なロボットモード。

初めて存在を知った際に「レアらしい」という情報も一緒に聞いていたため、自分の中ではメタルスジャガーを妙に特別視している節があります。

再現度の面では新造された細かい箇所はよく似てるのですが、メタルスチータスと共通である背面に背負ったビーストの上半身がシルエットを大きく劇中と異なるものにしてしまっています。

とはいえ単純にデザインとして見た場合はなかなかにカッコいい部分なので悩ましい所です。この辺りはじきに届くリメイクアイテムでは解消されている部分だと思うので、今となっては味の一つとして見てもいいかもしれませんね。

胸を開くとスパークがシールで再現されております。

ユーザー側が任意で貼れるシールがこれとは別に付属しており、そちらには彼の正体を示唆する図柄がプリントされてあります。前述の通り自分は欠品の状態で購入してしまったため、お見せする事は叶わず・・・。

メタルスジャガーのレア度を高めている要因がこの付属シールと細かな武器パーツ類の存在であるかと思います。

アクションポーズ

可動性はビーストウォーズ時代のものらしい、玩具としては優秀めな範囲。

とはいえ頭部が左右に一切動かないため古いなりに不自由な箇所もいくらかあります。膝も80度程度までが限界でハッタリの効いたポーズは若干取りにくいです。

ただまあビーストウォーズのアニメで日本のアニメ的な見栄きりポーズが出るかつったら出ないので、ぶっちゃけ再現度の面で言えば気にはならないかもしれませんね。

両腿のバレルを手の部分に付いているトリガーに接続する事で専用銃、ダブルクロスを展開。

トリガーの可動部はスプリングになっているので、指で押してあげるとパチンとジャガーの手に自動で収まるギミックがあります。字で書くとちょっと凄そうですが、実際は結構地味な感じなので今回は動画は用意いたしませんでした・・・。

武器がスマートな二丁拳銃なので上半身だけで表情付けしやすいのが良いですね。

変形の都合で肘はぴったり閉じれるうえに、肘関節の上下にそれぞれロール軸が設けてあるので他と比べて腕に限っては可動性がやたら高いです。

頭が動かない分腰は可動してくれるのがまだ救いかなと。口も開閉できるので、いろいろなポイントを総動員してやれば見映えのいいポーズを全く取れないというほどではないですね。

劇中に存在しない形態ですが、元ネタのトランスフォーマーには可動部が多く設けられたモデルが少ないので「動かして遊べるアイツ」としてイメージするのも一興かもしれません。

ロボットの腹部も実は背中から地続きになっているメッキパーツが見えている事にはなるのですが、いかんせんくびれた部分にある影響で写真写りはあまり良くないですね。

また、ビーストモードではよい点を羅列した背中のメッキパーツですが、ロボットモードでは胴体を持とうとする場合に指が当たってしまいやすい位置にあるという、なかなか厄介な性質を抱えています。

自分は玩具をそれほど神経質に扱ってはこなかったのですが、最近はちょっとだけレアなものも増えてきてなおかつその中には繊細な造りの物もあるので、さすがに玩具弄り用の手袋を導入するべきなのかもしれません。


以上、ビーストウォーズメタルスよりメタルスジャガーでした。

日本限定のXナンバーを引っ提げアニメ、玩具の両媒体で特殊な立ち位置を獲得しているメタルスジャガー。

ビーストウォーズメタルスは日本では「無印→セカンド→ネオ」の後で放映されたので、ビーストブームも落ち着いてきたタイミングでの展開となったそうです。そのため番組後期の商品の多くは出荷数が少ないそうで、今現在ラインナップの多くはこの商品も含めて入手が難しくなっております。リメイクトイを迷わず予約したのはほとんど入手を諦めていたからという心情もあったからなのですが、この度タイミングよく状態の悪くない物が現れてくれてしまいました。

特徴的なシールこそ欠品であったものの、かねてよりこの特異なデザインに憧れを持っていたこともあり思い切って手に取ってみた次第です。個人的にはメタルスの中で欲しかったアイテムをこれで概ね揃えられたので、肩の荷が一つ降りたような気分です。

記事を書く予定であったリメイクトイの発売直前なので、今回はあえてアニメの面には触れず一つの玩具としての良さにスポットを当ててみました。

物としては番組前期のメタルスチータスをベースにしたものなので、派手な機構はなく堅実な出来にとどまっておりますが、独自の見所も多くその生い立ちも相まってコレクションとしての満足度も高めです。当時価格からは目を背けつつ、状態が良く安いものに出会えたという方は迷わず確保する事をお勧めいたします。

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