ダイアクロン DA-80 ビッグパワードGV〈ヴァースキャリバー〉

ダイアクロン

どうもごきげんよう。今回は大人が本気で想像を働かせ遊ぶ玩具シリーズ、ダイアクロンリブートからビッグパワードGV<ヴァースキャリバー>を、ご紹介しましてよ〜!!!!

ダイアクロンリブートとは「トランスフォーマー シリーズ」の前身である玩具シリーズ、「ダイアクロン」がその名の通り現代にて再始動したシリーズ。設定も1980年のスタートから現代まで地続きの物となっており、いわゆるリメイクトイではなく過去商品の後継機やコンセプトを継承した最新鋭機を発売していくというシリーズになっております。

今回ご紹介するビッグパワードGV<ヴァースキャリバー>も初代ビッグパワードからの系譜を受け継ぐ正式な最新鋭機という設定であり、リブート版では4度目の商品化。

所謂リデコアイテムではありますが最新のフォーマットであるトライヴァースの規格に各部が統一され、デザインの面でも遊びの面でも大幅に強化されほとんど別物のアイテムへと生まれ変わっております。ダイアクロン初心者から既にいくつか手に取っている方まで幅広くおすすめできる商品と言えるでしょう。

ただでさえ膨大なプレイバリューが更に増大しておりとても一度では伝えきれないため、今回は大まかに分離形態を中心にご紹介させていただきます。

さあパワードマシン出動だ!!

パワードマシン

まずはセット内容をズラッと。

各パワードマシンと隊員にパワードスーツ、それから写真には写っていませんが各種ジョイントパーツも付属。

ビッグパワードGVは『gather V(five)』の名が示すように5つのパワードマシンが合体して完成する多目的決戦兵器。

様々な役割を持つ機体群が一個小隊を構成し、緊急事態に直面した際は人型形態である「決戦モード」へとその姿を変えるという非常にドラマチックな設定となっております。それぞれのビークルも一目で機能が把握できるようなアイコン性に溢れたデザインでワクワクしますね。

そしてやはりダイアクロンはこの隊員とマシンを絡めて遊べるというのが何よりも大きい点。架空の兵器にスケール感と実在感を与えてくれます。

ヴァースキャリバーには隊員が5人付属。コクピットは総計9人分あるので、全てに搭乗させたい場合は別途4人買い足す必要があります。この辺は商売なので仕方がない点ですが、通常版のビッグパワードでは3人しか付属していなかったので値段分進化した部分ではあります。

それに加えてVムーバーという多重可変型パワードスーツも付属。これ単体でも相当遊べてしまうので個別にご紹介いたします。

V-ムーバー04 アイアンヘッド

写真の隊員は別売りの物を使用しています。

キャノピーのデザインが非常にイカす小型ビークル。

Vムーバーとは「トライヴァース」という組み替え要素をプッシュしたシリーズに合わせて発売された最新フォーマットのパワードスーツ。共通のジョイントを活かしてムーバーを大型ビークルにカスタムしたり直接中型ロボのコクピットにしたりと様々な形態で遊ぶことが可能。

今回のヴァースキャリバーとはすなわちビッグパワードにそれらの要素を乗っけちまおうというわかりやすいかけ算の玩具となっています。

駐機状態ではコンパクトに収まっており、それ以前のパワードスーツに比べてビークル的な趣が強いデザインとなっております。もちろんコクピットには隊員が搭乗可能。ガバッとキャノピーが開いた状態も非常に近未来的でロマンがある絵面です。

それではアイアンヘッド!出動だ~ッ!!

ダダダッ
ウィー~~ン
ゴゴゴゴゴ・・・・

グイ~ン・・・・。

造りが非常に精密なのでこういったシーケンスをイメージして遊ぶのにも非常に熱が入ります!

キャノピーのデザインも相まって重機のような印象が伝わってくるので、ただ戦闘アクションをさせる以外にも色々なイメージが湧いてきますね。

ぐおーん、ビークルでは対応できない細かい作業を担うぞ!!

変形を兼ねた関節も多くほとんど不自由なく可動するのであらゆるシチュエーションの再現ができます。わずか5cm程度の機体ですが手首が可動する上に開閉などの表情付けも可能で、別売りの武装を持たせての戦闘シーンもこなします。

機動力を活かしワルダーを撹乱せよ!

自分の写真ではわかりにくくて申し訳ないのですがコクピット内にはコンソールパネルも設けられており、ウインドウを覗くと隊員が操縦しているのが視認出来るので遊びの没入感を高めてくれています。おもちゃのコクピットはクリアランスの確保を優先して殺風景な造りになっている事が多いので、この辺が抜かりないのも大人が全力で遊ぶというダイアクロンのコンセプトが反映されている点かと思われます。

小さなボディに驚異のスペックを誇る凄まじいアイテム。これがまだまだビッグパワードのほんの一部に過ぎないというのが恐ろしい点ですね。

ここからはビッグパワードのボディを形成する各パワードマシンを個別にご紹介。

パワード01-V

胴体部を構成する1号機。

主な役割は地上火力担当といった所でしょうか。いかにもな砲塔二門が目を引きます。キャタピラはダミーですが底面にコロ用のホイールあり。  

後部ハッチも新規造形。

ヴァースキャリバー独自のポイントとして、Vムーバーの格納に対応した結果これまでのパワード01よりも前後幅が長くなっており、主砲もヴァースキャリバーだけの新規パーツが採用されています。

特に前後幅の増加はロボットモードに悪影響を及ぼすだけなのではないかと懸念していたのですが、ビークルモードとしてはむしろ見た目の自然さが上がっている点なので手に取った感想としては思いの外良さげです。新規造形の主砲も手伝って装甲車両らしからぬ流れるようなフォルム。

コクピットの両脇にあるインテークのようなシルバーのブロックはミサイルポッドが上下に仕込まれております。

またミサイルポッドは変形の都合で基部を中心として前後方向に180度まで向きを変えられるようになっておりますので、対空射撃などをイメージして遊べたり。主砲ももちろんある程度角度を弄れますし、コクピットのレーダーも展開が可能。

パッケージや宣材とはキャノピーの色が変わっていますがこれはこれで渋くていいかなと思ったり。

コクピットブロックは分離可能。基部がエレベーターのように昇降でき、接地した状態からそのまま発進というような遊び方ができます。

ただ手で引っ張って分離するだけでなく、実際にこの機械が動くとしてどういう手順を踏むのかがそれとなく伝わってくるようになっているのがダイアクロンの素晴らしいところです。

わかりやすく伝えると、Zガンダムのシールドが差し替え方式ではなくアームの可動を用いた位置調整を行う方式になっているような説得力の出し方なんだといえば広く通じるでしょうか。

コクピットブロックと両脇のインテークが綺麗に並んでいて無骨ながらスマートさも感じる素晴らしいデザインですね…。

デカい上に早そう。

パワード02-V

続いて腕部を構成する2号機。

さきほど5機集合の写真で「どれも一目で役割がわかる」と言いましたが、ドリルを付けた戦闘機と言うのは一目じゃどんな活躍をするかまったくわかりませんね・・・w

こういうドリルを機首に付けた乗り物と言うのはいろいろな理由で科学的に実現不可能とされているらしいので、あれこれ考えず見た目のハッタリ具合を素直に楽しむのが良さそうです。

ヴァースキャリバーで新たに追加された部分はドリルと中央ブロックの飛行ユニットがまるっと新規。その飛行ユニット部分が非常に拡張性に優れており、様々なパターンの連携が楽しめます。その分このパワード02単体でのプレイバリューはやや控えめですね。

ロボ拳は遊撃隊仕様の時点で追加されていたもので、ビッグパワードとしてはお馴染みのパーツになります。

飛行時にはドリルが高速回転して超高圧電流を放つという特撮的な攻撃をして欲しい・・・・!

もちろん機体を傾けての突撃という漢アタックもしてくれそう!

ダイアクロンはまるでダイキャストかと見紛うような質感のメタリック塗装も特徴の一つであり、ドリル部分は当然プラ素材ではあるのですが重厚感が凄まじいです。

他のパワードマシンに比べ単機でのギミックは少なめですが、派手なデザインでブンドド映えするのが良い部分ですね。スタンドが使えるよう3mm軸の受けが底面にあると尚よかったです。

パワード03-V

腰部分を構成する3号機。

個人的にボレットコア(コクピット部分)が新造されてデザイン面で最も恩恵を受けているのがこのパワード03だと思います。元のデザインもカッコいいのですが、先端が突き出たコクピットになったおかげで車両っぽさはこちらの方が出ているように思います。

また、武装も天面の対空気銃にコクピット両脇の小銃が増え他に見劣りしない重装具合です。

ゴトッとしたフォルムが実に腰担当メカっぽいです。トランスフォーマーにはない、あくまで「タカラのメカ」と言うような感じ。丸っこいキャノピーとごついボディがなんというかロボットマンディーンを見ている気分にさせてくれるというか、幼いころ見たテレビマガジンの宣材写真に憧れていたのを思い出します。童心に帰るデザインですね・・・・。

個人的にもっともよかった点がオレンジ色の作業アームをスムーズに展開できる点。

元のビッグパワードの3号機は作業アームがビークル背面に取り付けられており、説明書の手順でアームを展開する場合は「ボレットコアの前後を『差し替えてから』車体上部の向きを変える」必要がありました。

それがヴァースキャリバーではロボ腰部の背面側がビークルの前方部分に設定しなおされ、ビークル状態では初めからアームが前側に配置されるようになりました。

そのため「アームを使うために運転席自体をまるっと移動させなければいけない」という現実の重機で考えたらあまりにも不便な動きをする必要がなくなり、結果としてビークルのリアリティが向上したという形になります。

かなり些細な点ではあるのですが、元のビッグパワードはそういった「現実の機械として存在していたらこういう動きをする」というのが各所から伝わってくるようになっており、その稀有な例外が「パワード03の作業アーム展開」であったかと思います。

多分こんな箇所のアップデートを喜んでいる人間は珍しい方で大体の人に「どーでもいぃ~~・・・」と思われてしまいそうなのですが、自分にとっては本当に嬉しい部分でした・・・・。人それぞれ何かしらそういう感じ方があると思います。

パワード03には単独でメックモードになれるギミックがあるのですが、上述の変更点のおかげでヴァースキャリバーに付属の03は一切の差し替えがなくそのまま立ち上がってメックモードへと移行が出来ます。

03単独と言えどワルダースーツごときには負けん!!ヌオーーーッ!!

といった具合に緊急スクランブルで迎え撃つことも可能!!実際の戦況下ではわざわざコクピットを差し替えて形態変化する余裕はないと思うので、実に説得力の高まる変更点であるかと思います。

パワード04/05-V

両脚担当の4,5号機。

4,5号機はコンセプトこそ同じものの、おそらくほとんど完全新規造形。通常のビッグパワードと共通する部分はジョイントやタラップぐらいなんじゃないですかね・・・。デザイン面はかなり作り変えられています。

造形はおそらく完全に2機で同じになっておりネジ穴の向きまでも共通であるかと思います。

ダイアクロンはコストを切り詰める工夫として、腕や脚などの金型を左右で同じものが使えるようにデザインされていますので不具合ではないと思われます。時として見分けがつきづらいですが、ダイアクロンが限界までギミックを詰め込める理由ですね。 

2機で連結可能。その場合片方の先頭車両はおそらく説明書の指示通りだと余る事になるのですが、ジョイントが豊富な為強引に連結する事が可能。トライヴァース規格の強みがまさに出てますね。

写真ではわかりにくいのですが、通常版ビッグパワードと異なり1軸の連結器による接続となっているので鉄道車両のように接続部分でスイングが可能に。

パワード04/05を象徴するギミックである展開状態。トレーラー部分をガバッと左右に開いて簡易スペースが出現します。

最初から付属している隊員の数も5人とまあまあ多いのでなおさら基地遊びと相性がいいです。

こうなってしまうともう遊び方は無限大。アームを使ってVムーバーを移動させたりボレットコアを中空に浮かせて警戒態勢で見守らせたり、シチュエーション遊びがいくらでもはかどります。

個人的にダイアクロン初心者におすすめしたい商品が「バトルコンボイ」ではなく何故ビッグパワードなのかと言うと、この基地遊びの部分が他に商品を買い足さなくてもある程度完結できてしまうからです・・・・・。拡張性で言えばバトルコンボイの圧勝なのですが、単一商品を買っての満足度は今回のヴァースキャリバーが全ダイアクロン中トップであるかもしれません。

唯一残念な点が後方のタラップが接地しない事。というのもこのタラップは発売前からバトルコンボイのコンテナとの接続に使う物としてアピールされており、あくまでそれ以外の用途は考えられていないという事なのかもしれません。

個体差や調整ミスという可能性もありますが、どちらにせよちゃんと接地してバトルコンボイ抜きでもギミックとして成立していてほしかったですね。

ビークルとしても勿論非常にかっこいいです。

通常のビッグパワード付属の物はパッと見は戦闘用車両には見えないデザインだったので(そこが良い部分でもあります。)ヴァースキャリバーでヒロイックさに振り切っているのは実に面白い差別化であると思います。

最後は各パワードマシンが集合!!作戦を終えて基地モードへと移行だ!!

基地モード

凄くカッコいい。

これは説明書の指示とは異なる変形方法で所々勝手にアレンジしてしまっているのですが、今回のヴァースキャリバーで新造されたパーツがどれも効果的です。高さを稼ぐために拳を上に向けてみましたがちょっとバンザイ感が出てますね・・・・w

そこ以外はカラーリングや武装の多さも手伝ってかなり物々しい基地モードとなっているんじゃないかと思います。

ロボットが足をおっぴろげてバンザイしてるだけの変形なのですが、04/05によって作り出されるスペースがパッと見の建物感を高めていると思います。ダイアクロン世界のコクピットは基本的に狭めのようなので、開放的なスペースで隊員たちも羽を伸ばせることでしょう。

いやーっろくな敵がいなくて俺らがわざわざ出張るまでもなかったッスねーっ!!

馬鹿野郎~ッ・・・だからお前は半人前なんだ・・・・グビッ。

とか

大型の反応があるって聞いてたのに拍子抜けだなあ・・・

考えすぎだって、きっと今日会敵した連中が合体してたんだ

とか

見張りなんてだりぃ・・・なんで俺が未だに現場勤務なんだ・・・・ピコーンピコーンあ?なんだこの反応・・・

みたいなやり取りしてるんじゃないですかね。

4,5号機の項でも書いた通り基地玩具としてのポテンシャルも相当の物。

ダイアクロンは隊員を中心にプレイバリューを構成されているので、遊ぶ側としてもそれぞれの隊員に設定を付けたりパーソナリティを意識して遊んだりしてしまいます。

自分の中では基本的に「未熟だが腕は立つパイロット専門のホープ」とか「その友人である火器管制のスペシャリスト」とか「隊をまとめる現場歴の長いベテラン指揮官」みたいに想像して遊んでたりします。


以上、ダイアクロン ビッグパワードGVヴァースキャリバー Part1でした。

今回は各種ビークルと基地モードのみを紹介いたしましたが、この時点で既に相当なボリュームの記事となってしまいました。

ダイアクロンユーザーの声を覗いてみると「沼だ」「時間泥棒だ」といわれる理由の一部がまさに今回ご紹介した部分であり、それらを単体で内包しているビッグパワードの凄まじさを感じ取っていただけたかと思います。

具体的な総括は次回以降にいたしますがまだまだここからも様々な形態が待ち受けておりますので、是非次回もお付き合いいただけると幸いです。

合体編はこちら!

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