DA-65 バトルコンボイV-MAX 前編

ダイアクロン

ダイアックロン~・・・・!

ついに発表されたロボットベースプロジェクトの第一弾アイテム、ロボットベース搭載マシンセット。ダイアクロン隊員であれば否が応でも注目の弩級マシンが最新の技術と解釈で生まれ変わるという夢の様なイベントがいよいよ始動します。ダイアクロンの価格帯からは大型の基地になるアイテムと言うのはいまいち想像が付きづらく、これまでも開発者インタビューなどで幾度も存在を仄めかされてきたのですが果たして本当に実現するのか?と懐疑的な面もありました。

また、リメイクではなくリブートというスタンスである以上、目指す方向は再現ではなく進化の方向である事が望まれ、ロゴにも象られるダイアクロンの象徴というべき存在、ロボットベースにのしかかる期待と不安は並大抵の重さではありません。

そんな様々な想いを内包したロボットベースプロジェクトがこの度、長い沈黙を破りついにスタート。今現在の所ロボットベースの全体像は公開されていませんが、第一弾商品が予約を開始した以上はもはや進み続けるのみであると開発陣の方々も覚悟を決められたことでしょう。我々隊員はその記念すべきスタートを盛大な祝福でもって迎えるというのが道理でございます。

ロボットベース搭載マシンセットの詳細↓

ダイアクロン オフィシャルサイト|タカラトミー
タカラトミーのダイアクロン公式サイト。

というわけで今回は大型基地ロボットベースの予行演習もかねて本格的な基地遊びをリブートシリーズへ導入した商品である「バトルコンボイV-MAX」をご紹介!

その名が示す通り説明不要の「トランスフォーマーのご先祖」が最新鋭機として生まれ変わった存在であり、移動基地のコンセプトをそのままに正統進化させた満場一致の大傑作アイテムになります。このアイテム、プレイバリューがエグすぎてとてもではありませんが一つの記事で書ききるには途方もないボリュームとなってしまうのでトレーラーと本体をそれぞれ前後編で分けてご紹介する形で進行したいと思います。

まずは最も基礎的な形態といえる連結ビークル状態からどうぞ!

これが、バトルコンボイV-MAXのすがただ!!

その名もスクランブルリンクモード。

非常に武骨で攻撃的。移動基地の名にふさわしい要塞のような佇まいでオリジナルとは外観の差異こそあれど放たれる存在感は正にバトルコンボイ。更に色々追加されておりV-MAXこの上ない感じ!

第一にこのような兵器感丸出しの見た目になった理由は「トランスフォーマーとの権利関係の都合」や「そもそもの玩具としての志向の違い」であったりといった事情があるのですが、個人的にはそれ以上に「ダイアクロンのバトルコンボイが進化を続けた姿」、「トランスフォーマーによって分岐しなかった方の未来」「ありえたかもしれない未来の実現」という玩具史における文脈のロマンを何より重要視したい次第であります。

ー集結せよ!荒野を駆ける烈風の〈戦闘船団バトルコンボイ〉。

とは封入されているパンフレットより引用。「コンボイ」という言葉は日本人にとって超ロボット生命体の自由を愛するリーダーの名前として知られておりますが、本来は単一の英単語。その意味は「(軍艦が)護衛・護送、車両集団・車列」といったような大型トランスポーターが列を成して進むさまを表すものであったりします。

トランスフォーマーのコンボイもおおよその意味は当てはまりますが、固有の存在であるコンボイと異なりバトルコンボイは完全に量産型のマシン。戦闘船団の意味を正しく表しているのはやはりダイアクロンのバトルコンボイの方であると言えます。(本来の意味を離れ「コンボイ」というヒーローの名前に昇華されたトランスフォーマー側の意味も勿論好きだと主張しつつ。)

目につく箇所にとにかく武装が施されており一般車両に偽装していたオリジナルとは一転して兵器そのものの姿に。「トレーラーの車列」から「戦艦の護送集団」という異なるニュアンスに意味を変化させつつも「CONVOY」という単語自体は間違いなく継承されているというのが奇妙なつながりを感じて面白い部分です。

サイドビュー。上方向にもボリュームがあるので引きの写真では比較対象を用いないと長さが伝わらないですね。

キャタピラは回転しませんが、底部に車輪が付いているので手押しでガラゴロ走らせることが出来ます。物理的な重さもあって児戯のような遊び方でも臨場感がすさまじいです。さすがは「大人が全力でごっこ遊びをする」がテーマのダイアクロンリブート。

総じてボリューミーでサイコー!

・・・といいたい所なのですが、個人的にはもう少し本体とトレーラーの間隔を詰めて一体感を上げて欲しかったというのが正直な所です。

ちなみにトレーラー側に6つ砲門が見えると思うのですが、その内後ろ側の4門は別売りのバトルコンボイ用拡張セットによるものです。つけっぱでもゆるして・・・

しかしてそれらの砲門を動かすとまるで針の山。

オリジナルのバトルコンボイのような一般車両の外観が醸し出すテクニカルトラック的な武骨さも良いですが、ここまで攻撃的に振り切ったビジュアルはやはり美味しいですね。

とまあ外観そのものよりもバトルコンボイという玩具の背景ばかり触れる形になってしまいましたが、その辺も含めて本体のアレコレは次回へと持ち越しという形に。

今回の主役はバトルコンボイの牽引するトレーラー、重コンテナマシン〈ポッドグランダー〉による「基地遊び」の方に焦点を当てたいと考えております。

バトルコンボイV-MAX発売の衝撃はやはり「トランスフォーマーのコンボイがいるのに」という前提あって受け取られているフシもあるとは思うのですが、もう一点、個人的にはこの時代に再現の為ではない、「遊んでもらうための基地おもちゃが大人向けに出た」という部分も非常に衝撃的であると思うのです。

高額アイテムをバンバン出してユーザーに歓喜の悲鳴を上げさせるようなイメージがダイアクロンにはありますが、そんなダイアクロンでも流石に基地玩具の扱いには慎重であることがインタビューにて語られておりバトルコンボイの発売に際しても「バイクの格納ギミック→レイドチェンバー→ビッグパワード基地モード」と段階を経て基地の要素を小出しにすることでユーザーの感触を確かめつつゴーサインを出すに至った事が明かされております。

そんなこんなでロボットベースというダイアクロンにおける基地玩具の到達点に向けて、バトルコンボイのコンテナが本格的な基地にパワーアップして復活したというのは非常にアツい展開。コンボイの衝撃の裏に隠された真の主役の勇姿を是非皆様にも拝んでいただきたいのです・・・。

ポッドグランダー

先ほどの項では構図の問題でピントの外に追いやってしまっていたコンテナですが御覧の通り、単体でもかなり見ごたえのあるビジュアルになっております。バトルコンボイに合わせて彼も大きな進化を遂げており、その名も「ポッドグランダー」!!

明らかに重機動マシン感を醸し出すクローラーや大型ブースター、肉抜きを兼ねた彫りの深いダイアクロン特有のディテール等々が視覚的にも満足感を与えてくれます。

これだけでも正に陸上戦艦といった出で立ちで非常にワクワクします。

前方上部にはきらりと光るクリアパーツ製のコクピットが。設定的にはポッドグランダー単体でも運航が可能であり、バトルコンボイは「移動基地の防衛を担う兵器」という位置づけのようです。カーロボットの時代では「馬車を引く馬」とでも言うようにバトルコンボイが機能停止すればコンテナ側も共倒れになってしまうような力関係でしたが、リブート版の時代設定ではその点も順当に改善されており玩具の面も文芸の面でもパワーアップしている印象。

バトルコンボイが倒れてもポッドグランダーに搭載された中枢機能は逃げおおせるぞ!!トカゲのしっぽ切りだね!!例えとしては馬車馬より悪くなってる気がしないでもない!!

フロントをアップで。真っ先に目を引く大型ブースターは造形だけのハッタリ、賑やかしではあるのですが存在感のデカさが有無を言わせぬ迫力を生んでおります。

それ以外にもいくつか機能を備えたパーツが目に入るので実用的な意味を持った密度感も備えているのが好印象。

大まかにセンター部分が先ほどのスクランブルリンクモードで使用したバトルコンボイとの接続ジョイント。上部が指令室兼コクピットとなっており、ブースターの両内側にあるジョイントがこれまたバトルコンボイとの連携用ジョイントになっております。

ハッチオープン。眺めが良さそうですね。

ダイアクロンのコクピットは玩具的な都合で結構狭めに作られていて居住性が心配になるので珍しく広々としてて安心します。

そして周囲のパーツとは一転してコクピット内部が赤いパーツで構成されているのがどことなくロボットベースの胸部区画を連想させます。余談ですがロボットベースの内部が赤の配色になっているのは人間の体内をイメージしていたそうです。変身サイボーグであったりあの時代はとにかく内部構造へのこだわりが強い事がトレンドだったのだなあと。

横から。4mm・3mmジョイントがびっしりと配置されており組み替え派もニッコリの仕様です。自分は同時期に発売されていた「移動基地セット」に付属の武器パーツを取り付けているので隠れてしまっているのですが、ミサイルポッドのような箇所にはコンテナ展開時の支柱になるアウトリガーが備え付けられています。各ブロックのセンターに目立つ「01」のナンバーはユーザーシール。

また、クローラーの側部はハッチとなっており展開ギミックが備えられています。

内部には隊員用のバイク、ロードヴァイパーなどが収納可能。走行中にここから出撃して哨戒行動などを取るのでしょうか。かっこいいけどまあまあアブねえ・・・!

こういうちょっとしたスペースに収納があるの、旅行用のバスの腹にあるトランクを思い出しますよね。例えがかっこ悪すぎる。

左側の車輪がクローラーに埋まっているのが見えますでしょうか。

ちなみにクローラーのハッチを展開すると底部の車輪が引っ込むというギミック(?)がございます。玩具的な意図はよくわかりませんが、もしかすると設定的には「停車状態でしかバイクの出し入れは出来ませんよ」という説明だったりするのかもしれません。ちゃんと安全管理できてた・・・。

バックビュー。元のバトルコンボイではトレーラーのトビラが造形されていた個所もメカニカルな鋼鉄のゲートといった趣に。ワルダーは通さない。

それではいよいよハッチ展開、ポッドグランダーの内部へと移っていきましょう。

ポッドグランダー最大の特徴は何と言っても「カスタム性の広さ」。デフォルトの状態では何もないまっさらなコンテナそのものといった感じなのですが、全面にわたりビッシリと一定間隔でジョイントが設けられているので付属のストラクチャーを活かせばその可能性はまさに無限大。誇張なく「ユーザーの数だけ移動基地の姿がある」という事になります。

そんなわけで今回は自分が考えた組み替えパターンを実際にいくつかご紹介しつつ、ポッドグランダーの多様過ぎる遊び方を感じてもらえればと思います。ちなみにユーザーの数だけ姿があるとカッコよさげに言いましたが、逆に言うと決まった組み立て方が存在していないという意味でもありますのでご紹介する組み替えパターンはあくまで「ほんの一例」程度にとらえていただけると幸いです。

また、今回の記事で使用する写真には多くの別売り商品も含まれております。とはいえ基本的にはセット外のダイアクロン隊員やパワードスーツ、トライヴァース機などの主役となるアイテムが別売りの商品となっているだけで、各種コンソールなどの情景パーツはすべてバトルコンボイV-MAX付属の物を使用しております。なので「たくさん買わないとどうせ本格的なの作れないんでしょ?」と悲観する必要はございません。あくまで主役となるマシンたちはご自身でお選びいただく形になるのですが、それでも自分の部隊にバトルコンボイを1セット配備するだけでグンと遊びの世界観が広がる事請け合いです。

組み替え玩具という特性上俺設定や自分語りが多めになりがちなのが少々照れくさいですが、どうぞ!!

パターンA・トライヴァース前線基地

この組み替えパターンは「トライヴァース機とバトルコンボイによる進軍・制圧を目的とする編成」をイメージしており、バトルコンボイがグランダーを牽引して戦地に急行するような運用イメージで、所謂一般的なバトルコンボイの機能をイメージしたような、最も基本的なバトルコンボイをイメージした組み替えになります。

なので目的ごとの移動に差し障らぬようすべてのストラクチャーを差し替えることなくそのままコンテナ状態に畳んで収納してしまえるように工夫しております。

ポッドグランダーを展開。中心に位置する「トライランブラー」の視点でこの光景をイメージすると非常に気分が高まりますね・・・。

あらかじめ内部を組み立てておくとこのように展開するだけでも楽しいです。

パーツの向きを整えて展開完了。コンソールの配置やメンテナンス設備など基本的にセンターに鎮座するトライランブラーを引き立てるような構成にしています。

それに合わせて隊員もメンテナンス作業を行ったりパイロットの様子を窺ったり、バイクで哨戒行動に出たりといった感じで各々動いているようなイメージで配置しております。キャットウォークと支柱のパーツが同梱されているおかげで手軽に立体的な造りにすることが出来るので、地上以外のロケーションでも隊員にポーズをとらせられるのが個人的に好きなポイントです。

センターには主役のマシンがありつつ両サイドにコンソール、奥には上方向に向かって伸びるタワー状の設備があり時代相応にパワードスーツが追加配備。自分の考えるV-MAXの基本形態という位置づけを目指して、実はオリジナルのバトルコンボイ/オプティマスプライムのコンテナ内部を意識したような配置にしてみました。

ゲームの主人公をデフォルトネームで開始するような「自由を与えられた上での意図的な普通感」、なんか好きなんですよね。

ダイアクロンの主役はダイアクロン隊員、と公言されているように隊員同士のやり取りをイメージして飾ると非常に楽しい。

お調子者の実力派ルーキーであるパイロットにお小言が絶えないメカニックの女性隊員・・・といったような脳内設定を浮かべて並べだすともう止まりません。「バトルコンボイ部隊」というワールドが一つ生まれてしまいます・・・。

ランブラー出動。

バトルコンボイ発売以前はこうした遊びをするために社外製品を駆使したり自作した基地のジオラマ等々で演出するしかありませんでした。が、今となってはその必要もなくタカラトミーからリリースされている純正ダイアクロンのアイテムだけで充分完結できるようになっています。

個人的におもちゃは改造や社外製品・シリーズ外製品の付けたしは用いずに、製品単体での出来の良しあしに一喜一憂したいという感覚があります。なのでダイアクロンにこれまで存在していなかった、ロボットにはならない純然たる基地製品が登場してくれたのはシリーズ内で完結していて欲しいという自分のような感覚のユーザーにとっては革命ともいえる出来事です。

ランブラーに続き各機発進。

バトルコンボイはロボットベースに続く通過点に過ぎないのかもしれませんが、ポッドグランダーが提供してくれた基地遊びの本格さは大変素晴らしく、発売に踏み切った英断をとにかく称えたいです。

パターンB・抵抗戦線基地

ワルダーの侵攻を食い止めるためポッドグランダーを急遽展開、最前線のロードブロック形態だ!という感じであえてコンテナの全面を使わずに片側を立てる事でバリケードのように見立てて構成してみました。

欠点、というわけではないのですがポッドグランダーには屋根がないため基本的に吹きっさらしの状態がデフォ。コンテナを展開するというシステム上仕方がないのですが居住性というリアリティの観点では少々寂しくもあります。なので今回の配置パターンはその点を解消する方向で考えてみました。

屋根のある区画には主にコンソールパネルを集中させたりロードバイパー格納庫になっていたりと、主に隊員のための区画という風にしております。

どうでしょう、屋根が付くだけで結構雰囲気上がりますよね。せっかくの広さをついつい活かしたくなりますがあえて天井をふさいで密度感を上げる組み換えの方向も悪くないなと思います。

一方で屋根がない場所はレイドチェンバーを小屋に見立ててバランスを取りつつパワードスーツ用の区画にしてみています。その進行方向にはゲートがあり、ここからロードヴァイパーとパワードスーツに出動してもらう算段。

小回りの利くロードヴァイパーよりもパワードスーツの方が出入りしやすい構造にしてあるのもちょっとしたリアリティの演出の一つです。

区画の中での動線を考え出すとキリがない部分もあるのですが、隊員たちの活動模様をより感じることが出来て楽しいです。幼い頃に鉄道模型やジオラマを覗き込んだ時にトビラや階段の造形一つ一つに感動していたあの感覚。

それぞれ異なる角度から。中空に足場を設けたり、先述のゲートがある方向以外は何かしらを立てて隙間を埋めている為、中を覗き込めるのは一部の角度限定になります。

シルバニアファミリーの家みたいですね。赤く染まる戦場の見えるおうち。

撮影用に支柱を取り去るとなかなかの没入感。各々慌ただしく役割を全うしようと動き回る隊員が目に浮かびます。

いや、真ん中のヤツぶっちゃけ暇そうだな。

個人的にこの組み替えパターンは結構気に入っており、パターンAの基本形を除くとなかなか長期にわたってこの状態で飾っておりました。繰り返しになりますが屋根がある、というのが個人的に重要で水平方向の広がり以外にも縦のニュアンスの変化に面白さを感じたりします。

そして完全に余談なのですが、トランスフォーマーサイバーバースの日本未発売アイテムの中にはウォーリアークラスオプティマスプライムにセットで付属するトレーラーコンテナがありまして 、そちらのコンテナも実は片側のみの展開となっており初代コンボイのコンテナに比べて展開時の建物としての説得力向上が図られていたりします。低価格帯のアイテムなので豪華さはないものの何気に気にはなるアイテムでして、日本未発売故の入手難度の高さに頭を悩ませております。ただプレ値出すほどじゃあないんだな・・・・・。

パターンC・メンテナンス補給基地

ラストはやや強引にメンテナンスドッグを設けて整備機能に特化した基地をイメージしてみました。

ダイアクロンにおけるバトルコンボイとは量産型機でありますので、この基地とは別に先ほどの2種の前線基地と編隊を組み、こちらが後衛をになって都度行き来してもらう感じに!岩場の影なんかに潜んで両前線部隊のサポートに徹してもらうような役割でしょうかね。

司令塔をはじめとした中枢機能を一か所に寄せて、とにかく高さで目を引く整備中のランブラーがそれらとは対照的に映えるように構成しています。

武器を支柱に取り付けて武装ハンガーのようなイメージを持たせています。F91の出撃シーンでビームライフルをつかむあの感じ!

ここでも支柱パーツと足場パーツが悪さをしてくれています。

個人的なこだわりポイントは写真左側に写っている昇降システム。ガンダムとかでよく見かけるアレを付属パーツのやりくりで見立ててみました!

機能的にはあったからなんだという程度の物ですが、情景遊びにおいては各々が納得できる演出を配置していくのが楽しさの肝だと思っております。

格闘戦でイカれた腕を修理するぞ!

今回態々このようなハンガーを頑張って組み上げていますが、実は全く同じ役割のバトルコンボイ対応アイテム、「ポッドガントリー」が公式から発売されることが決定しております。開発サイド曰くバトルコンボイ以降はダイアクロンリブートの本気モードとの事で強気の姿勢にも納得のラインナップですね。

ありがとうタカラトミー・・・。↓ポッドガントリー詳細

ダイアクロン オフィシャルサイト|タカラトミー
タカラトミーのダイアクロン公式サイト。

過去にこれまでこういった整備ドッグを社外製品で独自に組み上げているユーザーも多く散見されたので、需要の高いシチュエーションであった事がなんとなく伺えます。というかリアル系ロボ作品に何かしらハマった人間であれば絶対楽しいシチュエーションですよね。

既存作品でこのような情景遊びを展開しようとなるとなかなか難しい面もあると思うのですが、ダイアクロンの場合は隊員フィギュアありきで作られているシリーズのため売り上げの問題さえクリアできれば何が来てもおかしくないという点が恐ろしいところです。

ガンプラではアークエンジェルのカタパルト部分が製品化されたりしましたがあちらはブロック単位で割り切ったジオラマ的な作りになっていました。ダイアクロンでは思い切ってポッドグランダーに接続できるカタパルトデッキがガントリーのように出ないとも限らないかも・・・?

内装を組み替えたポッドグランダーを覗き込むと子供の頃に観たNゲージの大規模なジオラマを思い出します。


そんなわけでバトルコンボイV-MAXのレビュー前編、ポッドグランダー編でした。

記事を書こうと思い立ってから中々進みが悪くお見せするのに時間を要してしまいましたが、その理由もなんとなく感じていただけるのではないでしょうか。ロボ玩具であれば主役はロボ、あとはオマケだと呑気に構えていたユーザーを真正面から殴り飛ばすようなボリュームの嵐。バトルコンボイの強化アーマーが発売された関係でバトルコンボイ本体の需要が高まった今だからこそ、凄いのはコンボイだけじゃないと認識してもらいたい。そういった気持ちで記事を書かせていただきました。

実際にポッドグランダーに触れてみると時間泥棒という表現がとにかく当てはまり、とてもじゃないがオマケだとは口に出来ない。今でこそパワードグレイターと言ったバトルコンボイ用の拡張パーツが発売してボリュームが向上していますが、発売当初はポッドグランダーではなくバトルコンボイの方がオマケと言えてしまうボリュームであったとすら感じます。

その最大の理由がやはり割り切った組み替え特化の仕様による自由度の高さ。オリジナルのバトルコンボイではスプリングによるマシン発射機構など備え付けのギミックの充実度で遊びの提供を行っておりましたが、この部分をユーザーの手に委ねる事で「大人が本気で遊ぶ」というリブート版の志向と見事合致したという具合になります。

子供の柔軟な発想も素晴らしいですが、大人がそれまでの人生で見聞きした体験を動員させて自由度の高いキャンバスに放り込んだらいったいどうなるのか・・・。その答えが正にバトルコンボイV-MAXという商品の、ポッドグランダーの恐ろしさに他なりません。

そんなわけで今回の記事はポッドグランダーを中心に、というかほぼポッドグランダーのみの紹介となりましたが結構な長さの記事を経てかつバトルコンボイを残しているという事実からも商品のポテンシャルを感じるには十分なのではないでしょうか。なるべく近いうちにバトルコンボイ編も公開できればと思います。それではまた!

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