スタジオシリーズ SS-52 シャッター2

実写トランスフォーマー

少し間隔が空きまして、本日はスタジオシリーズからシャッター2でブンドド。

シャッターは映画バンブルビーにて初登場したキャラクターであり、セイバートロン星から逃げ出したバンブルビーを追跡して地球へと現れたディセプティコンのトリプルチェンジャー戦士です。

何よりも特筆すべき点が彼女が女性トランスフォーマー だという事!日本語吹替では悠木碧氏のトーンを落とした悪女感バリバリな演技も相まって初登場ながら強烈な印象を残してくれました。

玩具では現状トリプルチェンジを再現したものは出ておりませんが、代わりに車と航空機それぞれを別商品として展開。

今回はそのうち航空機に変形する方のシャッターとなっております。

実のところ発売から結構歳月を経ているのですが、買い逃していたところに手頃なお値段で綺麗な物を発見したためこの度手に取ってみた次第。

デラックスクラスのスタジオシリーズは当たり外れがやや大きめなのですが、このシャッターは間違いなく当たりで値段以上のお気に入り度合いでした。

前置きが長くなりましたが今回はサクッと良い部分をピックアップしてお送りしたいと思います。

まずはいつも通りビークルモードからどうぞ!

ビークルモード

ビークルモードはハリアー。

…のような架空の戦闘機。ライセンス取得を行わないタイプの商品に多く見られる采配ですね。とはいえビークルとしてのリアリティは高い作りになっていると思います。

ロボモードのパーツが露出しきっている箇所も脚ぐらいであり、その脚も航空機のフォルムを乱さないようボディラインに沿って纏められています。

全体的に綺麗な姿をしており一昔前の航空機TFによくある横から見てはいけないような感じではありません。

ふと短い、小柄ながらパワーがありそうな見た目ですね。

ちなみに商品名の「シャッター2」というのは玩具を発売する上での便宜上の物であり、劇中でそういった名前になっていた訳ではありません。

スタジオシリーズでは先に車に変形するものが出ており、少し間隔を空けて今回の航空機版が発売されたためこういう名前での扱いになっているのだと思われます。

個人的に驚いた点が機体底と天面にエンジンの口部分のような造形がある事。

この部分はどちらも変形すると内側に隠れてしまって見えないディテールとなっており、あくまでビークルモードでのみ意味を成す造形。

それと合わせて後部エンジンノズルも下方向に可動するようになっており、これらはハリアーなどのVTOL機の特徴である垂直離着陸システムを再現した造形なのではないかと思われます。

自分は例によって航空機にもまったく詳しくないのですが、事前にVTOL機について概要を調べてみたところ機体によってはこのシャッターで再現されているような部分を使って離着陸を行う機体もあるようなので、これらの造形は意図的な再現であると思われます。

ハリアーのようなデザインですがF-35Bのようなギミックが付いているという感じなのでしょうかね。

無知があまり話し過ぎてもツッコミどころが増えていくだけなので航空機としての話は適度に切り上げさせていただきますが、兎にも角にもスタジオシリーズという比較的低価格なシリーズでさりげなくこういったリアリティを演出してもらえると嬉しい限りですよね。

変形は凄く楽しいです。

構造は単純な物になっており腕も脚も後方に投げ出しているだけで、ビークルを構成するパーツのほとんどもロボットモードでは背面に追いやられるようなものばかりです。

なんですが、航空機に変形する女性型トランスフォーマーというモチーフが優れているのか、ガワとなるパーツはほとんど余らずデザインに溶け込むようになっています。

上半身をガバッと180度反転させる動きもダイナミックで気持ちいい部分。

それではトランスフォームでロボットモード。

ロボットモード

カッコいい。

…ですが少々首が埋まり気味かつ寸胴気味。

CGには近い印象なのですが女性キャラとしては野暮ったい印象ですよね…

しかしながら腰のジョイントを一段、写真のように変形解除をすると…

このように正面〜斜め前からの寸胴具合が見た目の上では解消され、かなり立ちポーズもサマになるように!

シャッターの威圧的な美しさが遺憾なく表現できるようになります。

いわゆるS字立ちの状態になっており、脚の造形が元々反った形状をしているためかなり効果的です。

これは説明書にはない所謂「俺変形」と呼ばれるものなので「自己責任のもと行なってください」となってしまう部分はあるのですが、ご覧の通りヒンジを一段曲げるだけなので特に保持力や耐久性の面での問題もないかと思われます。

ガンメタ気味の成型色にシルバーの部分塗装が非常に効果的。

顔の造形も塗装が上手く引き立ててくれています。頬骨の角ばった部分が見ていて気持ちいいです。

この辺りの造形は肉眼で見ると本当によく精密さを感じられるので、写真だけではうまく良さ伝えられないのが歯がゆいですね

アクションポーズ

可動性は独特な形状の股関節もあってデフォルトの状態ではそこまで広くはないのですが、前述の腰変形を変える事で前屈が可能になり、ポージングの表現力が一気に上がります。

決してめちゃくちゃ動くというわけではありませんが、女性であるという点を意識してポーズさせれば構図には困らない程度に動いてくれます。

今回記事にするほど気に入った決定打がこの部分でして、容赦のない戦闘アクションを取らせる事でシャッターという悪役の女性キャラの魅力を表現しまくれるのがとても楽しかったです。

スタジオシリーズの商品ではあるのですが、武器と足裏に都合よくシージのエフェクトパーツをつけて遊ぶことが出来ます。

この点も地味ながら他の良さと相乗効果を出しており気に入っている部分。

ドドドドドドドドド・・・・・

ガシャンガシャン!ズババババババ・・・・・・・・

シャッター、強襲!!

ホバリング状態で我々些少な人間共を見下しになられるシャッター様

変形の都合で劇中より背面のパーツが大きくなっておりますが、それが返って「ガンダムSEEDデスティニー」に登場するネオ専用ウィンダムのジェットストライカーのような、円筒状のインテークが付いたジェットパックを彷彿としてカッコいいと思います。余談ですが幼いころ、エールストライカーに比べて円筒状のインテークがいまいちかっこよくないデザインに見えるのが返って主人公以外が使う機体ならではのよさが感じられて地味に好きでしたね・・・・

ある程度ウイングやインテーク部分は表情付けが可能なのでポージングにも役立つ部分。

変形の都合で足首が前に倒せるので、S字立ちとも相性がいいです。

威圧的で妖艶な、シャッターらしい落ち着いた立ちポーズが決まりますね。


以上スタジオシリーズからシャッター2でした。

以前から欲しいとは思っていたのですが、予算の都合で見送って以降手に取る機会に恵まれず、1年と半月越しにようやく入手する形に。

触った感想は期待以上の良さで、その時々で欲しいものが異なるとはいえ、安価なのでもう少し早く手に取っても良かったと思えます。

ブログを始めて以降に手に取れたというのは良い点ではあったかもしれませんがね。

俺変形を使うというちょっとした反則をしての評価も入っておりますが、小サイズゆえの精密な造形に最低限ながら効果的な塗装、ちょっとした小ネタを挟みつつ面白くスムーズな変形。そしてシャッター自体のキャラクター性とそれにマッチした可動域といった感じであらゆる要素が合理的に噛み合った秀才トイだと言えます。

現在でも特段プレミア化していない商品ですので気になったという方は是非映画「バンブルビー」を視聴してシャッター2を手に取ってみては如何でしょうか。

それではまた次の記事でお会いいたしましょう。

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