2022年、あけましておめでとうございます。
新年最初の投稿は今年の干支、「寅」にちなんだお気に入りアイテムからタイガーファルコンをご紹介!!
うわーっこういうの一回やってみたかったんですよね・・・・。玩具ブログが干支にちなんだものを取り出してくる大喜利・・・・。
タイガーファルコンというチョイスは意外性の面ではやや面白みに欠けるのですが、ビーストウォーズ史上でも珍しいひねくれた部分の少ないストレートにかっこいい玩具となっており、どこかの機会で絶対に取り上げたいアイテムでした。
ファンの間でも人気の高い傑作アイテムの為、元旦と言う記念すべき日の記事にふさわしいパワーを持った玩具であり、今回は彼に新年初という大役を満を持して任せたいと思います。
それではいつも通りビーストモードからどうぞ。
ビーストモード
メガトロンを排除するために宇宙人ヴォックの手引きでタイガトロンとエアラザーのスパークを合体させて作られたトランスフォーマー。ビーストモードはその名の通り「虎」と「ハヤブサ」が融合した架空のビーストになっており、一見荒唐無稽ながらも男児ウケする手堅いモチーフが合わさっているためかなりのカッコよさ。
同期のトランスフォーマーには「フューザーズ」という二つの動物が融合したカテゴリーが存在しますが、その面々と比べてもかなり素直なデザインで本当にビーストウォーズ玩具なのか怪しい部分すらあります。
サイズも実は結構大きく、初めて実物を手にした時は結構な贅沢さ具合で変な笑いが出てしまいました。
各部のメッキや青白い成型色、ライトグリーンの差し色も非常に効果的でとにかく美しいです。神々しさすら感じるビジュアルはヴォックによって生み出されたという出自に相応しい特異さを強調しています。
自分の買ったものは例によってあまり状態は良くなく、メッキ剥がれが目立ち成型色部分もかなり黄ばんでいたのですが、なぜか部屋に置いている間に黄ばみが薄れて本来の色に近づいている・・・。買った当初は結構がっかりするレベルで黄ばんでいた気がするんですが気のせいだったんだろうか・・・・。
ちなみに海外名はタイガーホーク。
「Hawk」にはタカだけでなくハヤブサなども含んだ広義の意味での「猛禽類」という意味があるそうなので「おいおい!コイツハヤブサなのにホークだぜッ!!」と言う風にはならないそうです。
自分は今まで誤った名前だと思って散々イジり倒しておりました。ごめんなタイガーホーク。
トランスメタルス2のカテゴリらしく生の動物とメカビーストが混ざったような造形になっており、全身各所が左右で異なるディテールを施されています。
額や眉間の継ぎ目を中心に左右を見比べるとわかりやすいかもしれません。
ビースト頭部以外には後ろ足が特に顕著。ロボットモードではヘルメット、足、膝、両腕と結構な箇所がアシンメトリーな造形になっているのでただ眺めているだけでも飽きにくいです。
胸部には謎の球体が。
めちゃくちゃ有名な話なので大半の人は聞き飽きている事と思いますが、パワードコンボイ、ドラゴンメガトロン、タイガーファルコンの3体には本来「スパークフィギュア」という人型のソウル体が各部に搭乗するギミックが備わる予定でした。
胸の球体はその名残で、コクピットの様な造形が施されたその部分にスパークフィギュアが乗り込むようになっていたそうです。
独立した意思を持つ機械生命体に操縦者がいるのは作品のコンセプトに相違するため没となったそうですが、よくよく考えると勇者シリーズなどのロボ作品には一部「意思を持ちつつ操縦者が別にいる」と言うキャラクターも存在するので、もしかしたら日本では案外すんなり受け入れられたかもしれないですね。
~2022/1/8追記
説明書欠品のためいままで勘違いしていたかもなのですが、もしかするとビーストモードの前腕の変形は写真のように上腕に上げた状態が正しいのかもしれません・・・!
これまで虎と言うよりクマの腕のようでしたがこの変形にすると、上腕部のボリュームが四足動物のそれに近い印象になりますね!
ただその分前腕の可動範囲は著しく落ちてしまうので見映えと可動性で一長一短かもしれません。
スプリングギミック
翼全体はスプリングギミックの塊となっており、各部のスイッチを押すことで作動する自動展開ギミックで遊ぶことが出来ます。
ギミックの関係で微妙にポーズをとらせる際の取り回しが悪かったりしますが、玩具らしくいいギミックばかりではあると思います。
楽しい~ィ
レバーを上げると翼が展開しつつ天面の小羽根も起き上がります。さらに翼が水平に達すると同時にロックが外れ、ガトリング砲が反転しつつミサイルが飛び出すという大変愉快なものになっています。
ビーストウォーズユニバースと言う書籍の解説では、小羽根の展開は現実の航空機が対地攻撃を行う際に姿勢制御のためにフラップを展開する動きをイメージしているのではないか、という指摘があり、自分はなるほどなあと大層驚きました。
大変愉快ですが単純な仕掛けで作動するギミックなので、動かしているとミサイルが非常によく暴発します。
タイガーファルコンは番組後期のアイテムの為出荷数が少なくプレミア価格も相当な値段になるのですが、個人的にはこのギミックによってミサイルが暴発して紛失してしまいやすいという点も完全な状態のタイガーファルコンを高額にしている理由の一つだと勝手に思っています。
無難に外した状態で遊んだり管理しましょう。
続いて円盤上のクリアパーツに付いているスイッチを押すことで翼の先端が前方に展開します。先端にもミサイルギミックがあり手動でスイッチを押せば発射する事が可能です。
この部分のミサイルは羽根の一部になじむようなデザインになっており、中古で購入する際は出来れば揃った状態で買いたい部分ですね。
合計でミサイルが4つあり、どれも目立つ大きさなのでタイガーファルコンを探す際に苦労する部分です。自分はものによってはミサイルがなくても全然買ってしまうのですが、タイガーファルコンの場合はミサイルがデザインに影響するタイプの商品なので多少ボロくてもミサイルを優先しました。
エリアルバトルモード
タイガーファルコン第3の形態、エリアルバトルモードです。
後頭部に収納されていた猛禽類の様なバイザーを装着。展開された翼と共に攻撃的なイメージを前面に押し出しておりとても格好いいです。
これまた有名なお話ですが、こんなにかっこよくてもバイザー部分は劇中で未登場。タイガーファルコン自体の出番が少なかったので色々勿体ない部分です。
バイザーは艶を抑えたメッキになっており非常にかっこいい。
ただ収納ギミックの都合であらゆる部分がこすれがちなので、未開封新品などであればだいぶ気を遣う部分だと思います。
それにメッキが綺麗すぎると触るのが非常に怖かったりするのでこの辺りはいい意味で諦めがつくかなと思います。ドラゴンメガトロンはメッキ剥がれが怖くて全然遊べていないですね・・・・。
ちょっとした変形ですが本当にかっこいい。
ロボットとビーストそれぞれに変形する上で備わっている物なのでおまけ的要素ながら嬉しい部分ですね。
本体の変形も非常に複雑でやりごたえがあり、アーム上の関節パーツを多用しておりビーストとロボットで上半身下半身がそれぞれ入れ替わるダイナミックな変形をします。
トランスメタルス2近辺の玩具はこうした前後や上下の部位が入れ替わるような変形が多く採用されており、見た目以上に複雑な構造になっています。ドラゴンメガトロンはその分メッキの擦れが特に怖かったりします・・・・。
タイガーファルコンは複雑な変形をしつつもメッキの擦れなどにはあまり気を遣わずに済み、手に持って遊びやすい造りなのでメタルスの中で特に気に入っている理由はそういう所も大きかったりします。
また、変形の中心となる部分が彼らの核となるスパーククリスタルとなっており、心臓部を中心にしてパーツが折り重なっていく様子が金属生命体らしさを感じさせてくれます。
それではタイガーファルコン変身ッ!!・・・でござるでしょう!!!!
ロボットモード
カッコいい。
非常にかっこいいです。
ヘルメットを装着した頭部にバイザーから覗くツインアイ、胸部に収まった猛禽類の両足に、左右非対称のデザインですがどちらも印象的な意匠の肩。煌めくウイングと上に伸びるミサイルパーツがシルエットを整えています。脚部も末広がりなハイヒール状になっており、永野メカのような美しさがあります。足首に覗くシリンダーは変形する際に可動するので単なるデザインにとどまらない魅力を発揮。
とにかく隅から隅までカッコいいと言える部分で溢れており、変化球的な魅力が特徴のビーストウォーズでは異色のキャラクターだと思います。
真っ白で透明感のある成型色なので顔の造形がわかりにくいですが、歯を食いしばった表情をしております。歯の造形が細かく、遠目でも目立つので一見すると骸骨のようにも見えなくもない。
自分は持っておりませんが、この商品の色を黒系統メインに変更したレーザークローという商品があり、そちらでは骸骨のように見える顔もマッチするんじゃないかなと勝手に思っております。
忘れていたのですが地味ながら後ろ足にもスプリングギミックがあります。中心のスイッチを押すことで足が閉じるという物で、猛禽類の脚らしい獲物をわしづかみにするギミック(ハヤブサだけど)。
ビーストモードではもちろんロボットモードでもカッコいいギミックだと思います。
アクションポーズ
可動性は決して高くなく、ビーストウォーズ時代特有の古さを感じる仕様。
股関節は左右に2クリック分しか開かなかったりと融通の利かない部分が多いのですが、可動範囲がせまいなりにポーズは決まるという不思議な感じになっています。
両翼のガトリング砲は外してミサイルランチャーとして左腕に装備できます。
右腕は元から武器の様なものが造形されています。
肩の接続を外すことで疑似的に可動ポイントとすることが出来、ハッタリの効いた構えもこなすことが可能。
翼や武器など表情付けに役立つ個所が多いので結果としてポージングに困らないという感じなのかもしれません。
ビーストモードでも迫力のあるポーズを取らせられます。例によってそこまで可動範囲は広くないのですが、やはりこちらでも羽や爪、武器等ポージングに役立つものが目立つ位置に配置されているのでポーズ映えが良いという感じ。
バイザーは大きく全面がメッキなので、エリアルバトルモードの印象がワンパーツの違いだけでグッと変わって見えます。
鋭い眼光がこれまたポーズ映えに貢献してます。カッコいい。
劇中ではまさかの天候を操りプレダコンを蹴散らす一騎当千の活躍をしていました。にもかかわらず登場話数はたった3話程度という不遇具合・・・フーゴのパープルヘイズのようにあまりにも強すぎたから退場させられた感じなんですかね。
胸部に位置するかぎづめがとてもカッコイイ。
ビーストモードは虎を基準としたものでしたが、ロボットモードではハヤブサの意匠が各所に表れており、さながらゲームなどに登場する鳥モチーフの鎧を着た戦士的なカッコよさに。
あくまで鳥そのものではなく「鳥じゃない生き物が鳥の意匠を纏っている」と言うのがカッコいいポイントだと思います。キャプテンファルコンみたいなね。
本当に可動範囲は広くないのですが、デザインがとにかく可動映えするので写真の枚数も多くなってしまいます。
ビーストウォーズはコミカルな吹き替えがとても有名で、特にメタルス期はその絶頂であったかと思います。(イボンコペッタンコが登場したリターンズはちょっとやり過ぎかなと言うのが正直な所・・・)そのためタイガーファルコンも非常にかっこいいデザインでありながらアニメでの印象はややコミカルに寄った物なので、掲載している写真の様なカッコいいポーズは実のところイメージが異なるかもしれませんね。
しかしながらトランスフォーマーと言うシリーズは良くも悪くも玩具とアニメでは異なる設定が付けられている場合が多く、必ずしもアニメ版のキャラクター設定が正しいものであるとは言い切れないのです。それどころか日本と海外でも設定に違いがあるため、キャラクターに対面する人間一人一人の環境によって実に様々なキャラクター像が存在すると言えるのです。
再現路線に傾倒した近年でも玩具オリジナルキャラクターには独自の設定が付けられ、文芸の面で遊びの幅を広げる工夫がなされており、あくまで玩具を手にした人にとってベストな見方で遊んで欲しい、というのがトランスフォーマーのスタンスであると思います。
なのでこのタイガーファルコンも各々がイメージする、好きなキャラクター像をイメージして遊んでもいいんだという余地があるんじゃないかと思います。(自分は海外版バイオから伝わってくる冷酷さのある性格設定をイメージしていたりします。無印BWのタイガトロンに真面目要素を増やした感じ。)
以上、ビーストウォーズメタルスからタイガーファルコンでした。
自分が紹介してきたアイテムはどれも何かしらの搦め手的なアプローチの魅力がある物が多かったですが、タイガーファルコンは単純に眺めてヨシ飾ってヨシの立体物として根源的な部分の満足感を満たしてくれるものになっています。どちらが一概に優れてるかは比較できる事ではありませんが、やはりこういった単純にかっこいいアイテムも良いものですね。
今回は正月にちなんだ記事のつもりではありましたが結果的にあまり関係のない感じに・・・。トランスフォーマーで正月と言えばもういくつかネタがあるので、1月は買ってからずっと箱にしまっているそいつらをブンドドしつつお見せできればなと・・・。
何はともあれ立ち上がってから日の浅いこのブログですが、まずは今年一年地道に続ける事を第一目標に頑張っていけたらと思います。当然ですが本業との兼ね合いもあるのでどこかで更新に間隔が開く時が来るとは思いますが、それはそれで景気が良いんだなと思っていただけると幸いです・・・。
それでは今年も一年どうぞよろしくお願いいたします。
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