DX超合金グレートインボックス ファイブロボ

スーパー戦隊シリーズ

メリークリスマス!!
我々男子にとってクリスマスといえばいつまで経ってもロボ玩具!!
成長につれゲームや端末に変わり次第にプレゼントの慣習そのものから縁遠くなっていくものですが、遅かれ早かれここに必ず戻ってくる!!本日は多くの子供がクリスマスに贈られたであろうスーパー戦隊シリーズの巨大ロボットをプレゼントフォーミー!
地球戦隊ファイブマンからファイブロボをブンドド!!

自分は戦隊シリーズへの造詣はまったくなく、定期的に気になった作品を虫食いで観ていく程度のゆるい付き合い方をさせていただいております・・・。世代としてはギンガマンやゴーゴーファイブ辺りの層であり、実のところファイブマンはつい先日にようやく見始めたというレベル。

それどころかジュウレンジャーより前の年代の作品に触れるのは初めての事だったりします。

そんな奴がなんでいきなりファイブマンという感じなのですが、某有名レビュー動画様をきっかけに玩具自体は以前から気になっており機会があれば手にしてみたいと考えておりました。そんな折に状態のいいスターファイブを比較的安く発見してしまい、年末という事も相まってこの度思い切ってファイブロボも綺麗めな物を買ってしまったという次第です。

そのため思い出トークの様なものは全然なく衝動的な感想だらけ記事にはなるのですが、年末特有の浮かれたテンションで大雑把にお付き合いいただければと思います・・・。

そんなこんなでまずは早速分離形態の各マシンからどうぞ。

ファイブマシン

「ファイブ」マンなのに三機編成。

個人的なイメージなのですが、戦隊シリーズは大きく分けて「ジュウレンジャー以降とジェットマンを挟んでファイブマン以前」という区切り方が出来るように思っており、ファイブマンは80年代スーパー戦隊の事実上の総決算のような印象があります。

実際の所はシリーズのマンネリ化で変革を強いられたタイミングとの事なのですが、伸び悩むほどに使い古され定着しきったフォーマットは一周回ってひとつの時代を客観的に映しているように思います。

マンネリと王道は紙一重とでもいうのか、「80年代の戦隊らしさ」が強く表れているのがファイブマンなんじゃないかなと勝手に思っております。

なので特別なモチーフのない3機編成の1号ロボも自分にとっては80年代の戦隊を象徴するような要素の一つに感じられ、後年の作品で育った世代だからこそ憧れる要素であったりもします。

(そう言いつつ戦隊は毎回なにかしら細かな新要素を取り入れているので、「80年代」という雑な括りをしつつも必ず例外があったりします。なので今回はなんとなくのニュアンスで受け入れていただけると嬉しいです。あとファイブマンは90年放送の作品です。)

スカイアルファー

レッドが搭乗する1号機。

所謂コアファイター的な、コンパクトなシルエットの航空機。こういう、飛行機の形だけどギリギリ航空力学上どうなんだろうみたいなデザインもある種「その時代っぽい」部分ですよね。シール部分のデザインもメカニカルで凄くカッコいいです。

いつもなら古いおもちゃはボロボロだけど安いものを買っているのでシールは諦めていたりしますが、スカイアルファーにとっては精密感を演出するうえで欠かせない部分だと思うのでここは思い切ってみてよかった。

図形が綺麗に敷き詰められており眺めていて気持ちが良いです。

アクションシーンではコクピットからの主観視点を使った正にドッグファイトと言える演出が印象深かったです。現代に比べてあらゆる演出がリアルSF志向に溢れており、今と当時で子供たちのあこがれたムーブメントの明確な違いを感じる部分でした。どちらが優れているという話ではなく、環境の違いをうかがえるのが本当に面白いです。

機首の白い部分はダイキャスト製。メッキやむき出しの合体ジョイントなど見て触ってワクワクする部分が多いです。

キャリアベータ

イエローとブラックが搭乗する2号機。

見た目通り大きく重い、脚担当ですね。

一つ残念だったのが、写真に写っている左側後部車輪のクリック構造に折れがあり、動かすとぷらっぷらで全く保持力がない事。見落としていたのかなとは思いますが持ち上げればわかるレベルの破損個所なので注意事項に書いておいてほしかった・・・。中古品のネット購入はこういう部分が油断なりませんね。

とはいえあくまでプラプラするだけで変形合体には支障がないのが不幸中の幸い。価格の割に結構状態が悪い部分もいくつかありましたが、とりあえずはまあ許容範囲内としておきます・・・。

劇中のミサイル攻撃はおそらく再現不可。タイヤが浮いてまうがな。

巨躯を活かした重装甲で敵の攻撃に怯むことなく爆炎の中を突っ切る姿が凄くカッコよかったです。

脚担当というギミックの塊な存在ながら、一見するとどこがどう変形するのかわからない程にピシッと整ったプロポーションも美しいです。

とはいえ自分はアルファーのような「いかにも変形合体します」といった具合にギミックを匂わせてくるビークルも大好物なのでプロポーションに関してはそれぞれ別の良さがあります。

ランドガンマ

ブルーとピンクが搭乗する腕担当の3号機。

最も小ぶりでギミックも少なく「真っ二つに分かれて腕になるよ」感全開ですが、何気にこいつだけタイヤがゴム製で一番嬉しいツボのつき方をしてきやがります。

ランドの名前を司るだけあってコロ走行はガンマの専売特許とでも言った所。

敵の攻撃を受けて吹き飛ばされたと思いきや、空中で姿勢制御を行い反転しつつすれ違う敵機を打ち落とすというアクロバティックな活躍はとても印象に残りました。

戦隊ロボの合体前の活躍シーンはどこか惰性的な見方をしていたので、3機それぞれのシーンで力の入った演出がされていたのが新鮮でした。ハッキリ言って古い作品と侮っていたのですごく驚かされた部分です。

ガンマの武装は二連キャノン×2と差し替えることが可能なのですが、劇中には登場しないらしいので今回は特に触りませんでした・・・。

ファイブトレーラー

アルファーの機首がダイキャストの重みで回ってしまってきっちり収まらない・・・

個人的MVP形態です・・・。

戦闘ロボットの移動用形態として存在するトレーラーモードってものっすごくカッコいいですよね・・・。色々と語る所は多いのですが、自分的にはこのモードがあるだけでロボ玩具の評価が爆上がりしてしまいます。

重厚な戦闘車両が戦地までエネルギーを温存しつつ走っていく感じがその後に起こる戦いの激しさを物語るような感じと言いますか・・・。緊張感で張り詰めた空気の「戦う準備」を全身で体現している様子が凄くそそります。基地玩具と同じわくわく感ですね・・・。ほんとすき・・・・・。映画の戦闘準備シーンとかみんな好きでしょう、あの延長です。このモードの存在が購入に踏み切らせたと言っても過言ではないですね・・・。戦隊ロボ数多しといえどあえてファイブロボを推す理由があるとしたら自分は間違いなくファイブトレーラー形態の存在がその一つになります。

ファイブトレーラー独自の感想に戻ると、特に目を引くのがスカイアルファーの所在だと思います。

色で何となくわかるものの「先頭は変形したアルファーだよ」と言われてようやく脳が理解するぐらいには印象が異なりますよね。

あの航空機が見事に変形してキャブトレーラーのような姿になっている点は初めて知った時にすごく感動しました。冷静に考えればロボ胸部とまったく同じ変形なのでありえない事をしているわけではないのですが、飛行機⇔車という、変形前後のイメージのギャップが実際の変形機構以上の効果を生み出していると思います。

サイドのラインパターンが直線に連なっているのがカッコいい。他所のレビューサイト様からの売り文句ですが、そういわれてハハアなるほどと思った部分です。

トレーラー後部からはなんと昇降用スロープが展開。もうテンションブチ上がりますね。

トレーラーは戦闘だけに特化した車両ではなくいろいろな目的があって使われるものだと思うので、そういった多機能的な部分を感じさせるシステマティックなギミックを玩具に仕込まれると本当に堪らないです。

ガンマのゴムタイヤも相まって年甲斐もなく手で押して行ったり来たりさせてしまいますね・・・・。

表面にはディテールがびっしり・・・。スロープ先端の矢印もカッコいい。

ガンマのタイヤを固定するステップが前後に設けられており、ただ置いているだけではなく綺麗に定位置に収まるのが素晴らしいです。

ちなみにアルファとベータを繋ぐ連結器は折り畳み式で余剰なく2機を接続できます。

写真ではどこから出るかわかりにくく実物を手に取って驚いた部分。

所謂棒立ちロボながらビークルモードの時点で満足感がすさまじいです。

次はいよいよロボモード。

合体!!トリプルジョイント!!!!

思わず「ウイ~~~~ン・・・・」と言いたくなる変形プロセス。航空機の特徴だった部分がガラッと入れ替わり裏面に隠れていたデザインが表に出てくるので、トレーラーの項でも言った通り変形前後の印象の変わりようが凄まじいです。

ガンマは見たまんまな感じですね。

しかしながら装甲のスライドで下腕のタイヤが少し隠されるのが芸コマポイントだと思います。

アルファーが少ない手数で最大限の効果を出す合理的な変形だとすればベータは単純に多めなパーツ量で複雑な事をこなしてくる変形ですね。

写真ではベータの後部がガバッと開いているのが伝わるかと思いますが、そのプロセスを実行する関節はトレーラーへの変形で使う関節とは異なる関節がしっかりと用意されています。足首も直接90度曲がるのではなく、一度引き出してクリアランスを確保してから曲げて定位置に戻すという手間のかかった構造。そのため変形都合で生じるデザインの破綻も少なく非常にリッチな造りですね。

前述の理由から左足のホイール基部がプラプラです。

ベータの変形はダイナミックで楽しいです。サイズ自体が大きいし変形させる際の動きも大きい。ぐいーん・・・ぐいーん・・・・・。ダイキャストも多く重みがあって「今イイモン触ってんなア」とひしひし感じます。

ファイブロボ

カッコいい。

太めにかたどられた黄色と銀メッキの連なるV字が良いアクセントですね。シンプルなスタイルながらにぎやかなデザイン。変形ロボ特有のギミック都合でヤバくなってるみたいな箇所も特になく、かなりまとまったプロポーションですね。

強いて言うなら青色部分の色味は劇中のように明るめな色合いの方が個人的には好みだったかもしれないです。

足に取り付けられる黒い靴底のような下駄パーツが付属していますが、完全に余剰パーツです。とはいえ付けた方が見た目は良くなりますね。

合体後に各部がアップで写され内部のメカディテールが透けて見える演出がかっこよかったです。

超次元ソード!!

シンプルな一振りの剣に見えて分離機構があり、劇中でも分離機構を活かした戦いをしていました。地味ながらカーブボール的変化を付けていますね。

両手にそれぞれの剣を構えるカットがかっこよかったです。短剣は投擲したり、長剣は先端から銃撃を行ったりしていました。後年の作品でもロボに合体して必殺斬りのバンク映像にすぐに繋げる場合が珍しくはないので細かくバリエーションを付けているのは面白いですよね。

直近の作品はCGで縦横無尽に飛び回る事も多いのでそうでもないのですが、少し前は巨大感の演出の為にゆっくりとした動きでロボ戦を演じていた印象が強かったので古いシリーズを見始めるたびに意外にもロボ戦がスピーディで驚くことが多いです。

ファイブロボも両腕のカノンを機銃のように斉射しつつ敵の動きに対応していたり、素早いイメージが強いです。

子供の夢は地球の宝!!!!回によってフィニッシュを行うメインパイロットが入れ替わるのはファイブマンから始まった演出だと聞いてははぁ~・・・となりました。


以上、DX超合金グレートインボックス ファイブロボでした。

ファイブマンは商業的に失敗してしまったという事からシリーズ内での人気はあまり高くない様で、近い時期の玩具に比べ状態の良いものが安価で手に入りやすいみたいです。気になった作品が不遇気味というのは少々複雑ではありますが、その分入手難易度が高くはないというのはありがたい部分だったと思います。自分は作品の背景は知らず、単純にスーパーファイブロボのデザインやこの時代の玩具の方向性に惹かれていたのでこの辺りは都合が良かった部分ですね。

玩具自体の出来は期待通り非常に良いもので、個別のビークルもそれぞれ小気味のよい手触りで戦隊ロボの楽しさを存分に味わえました。特にビークルからロボへの合体とは別にトレーラーへの合体ギミックを有している点は後年の作品と比べても個性として成立しうる点かと思います。

その上でスターファイブとの合体も残しておりロボ玩具として高いポテンシャルを持った一品と言えますね。

これまでも少数ながら戦隊ロボを買ってきましたが、どれも作品ありきの思い出補正で手に取っていたので今回のファイブロボをきっかけに、ようやく戦隊ロボ玩具の魅力の入り口を拝むことが出来たように思います。

いままでは戦隊に対して硬かった財布の紐も段々と緩まっていくのだろう。新たな地獄の始まりです。

赤いケンカロボ登場!!

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