超進化シリーズ ウォーグレイモン&メタルガルルモン

デジモン

みなさんこんにちは、前回に引き続き懐古ネタ。今日はデジモン超進化シリーズから、幼いころに憧れた商品であるウォーグレイモンとメタルガルルモンで遊んでいきたいと思います。

なんとまあ唐突に、とは思うのですが時流にとらわれ過ぎて更新しなくなってしまうよりかは自分がその時々で素直に良いと思ったものを皆様にも見て頂くというスタイルが最も健全であるんではないかとも思います。

今回は大した理由はなく、単純に「そういえばコレって今まで見かけてたけど優先度低くてスルーしていたな」と思い至った為、せっかくの機会なので手の届く範囲にあるうちに買っておこうとなった次第です。

コレクターと言うほどではないものの、大なり小なりひとつの玩具シリーズを買い漁っていると段々と入手難度の低いものは埋まっていき、高額なレアアイテムとの邂逅を待つだけの期間が増えてくる事が誰しもあると思います。自分も今はちょうどそういった時期であり、欲しいものは多いがおいそれと気軽に買えない物がほとんどです。されども新しい玩具には触れたい、そんなときに「熱心に追っているわけではないが気になっていたあのアイテム」に白羽の矢が立つわけであります。

自分の場合はそれがデジモン超進化シリーズ。自分は現行でデジモンを追っているわけではないものの、やっぱり世代としては直撃で玩具の思い出を振り返ると決して無視できない位置に存在しているのです。

幼い頃から立体物に惹かれていた子供としては、中でもデジモンの進化を変形玩具として再現して売り出した超進化シリーズは憧れの商品でした。数多くのラインナップが出た中で自分が買ってもらえたのは「ジョグレス超進化パイルドラモン」の一体のみだったため、今でも尚手に取ってみたいと思う物が多くあります。(でもパイルドラモン自体はかっこよく出来もよかったし、誕生日に受け取ったのがとても嬉しくて十分満足しつつ遊び倒した記憶があります。)

そんなわけで今回は幼い頃の憧れの象徴ともいえるウォーグレイモン、並びにその双璧であるメタルガルルモンとおおよそ20年越しにご対面していきたいと思います。

あの時選ばれなかった子供たちに向けて。

超進化シリーズとは。

進化前であるアグモンとガブモン。

ざっくり説明すると「デジモンの進化を変形で表現したおもちゃ」

いまでこそデジモンの可動する立体物は珍しくありませんが、当時はアクションフィギュアと言う概念自体がまだ浸透しきっていたわけではないので「変形しつついくらかポーズさせて遊べる玩具」というだけで魅力的に感じたものです。

当時は気にしていませんでしたが、今にして思うと1999年~2000年はビーストウォーズネオやカーロボットといった他社の優れた変形トイが跋扈していた時代でもあるのでかなり挑戦的な商品企画であることが伺えますね。

結果としてはデジモン無印以降も定番化して超進化シリーズと呼ばれる玩具群となっている事からも、あの頃の自分も含めた子供たちのハートはしっかり射止めていたのだろうと思います。

アグモン

うん、アグモン。

トランスフォーマーでいう所のビーストモードで進化後のパーツはあらゆる工夫によって徹底的に隠されてるため、この状態では特にツッコミどころはありません。

全体的に太めのピンでがっちり固定されているため安心感のある作りです。ウォーグレイモンからこの形態にした際も満足感を覚えるような、ゴトッとした手触りが魅力的です。

そして何よりちゃんと可愛い。

背面からはいくらか変形の影響が見て取れますが、パーツ位置や色によって周囲に馴染んでいる関係であまり目立たず。

アグモンのプリっとした尻尾を専用の個別パーツで再現するのではなく、複数のパーツの形状を活かしてまとめる事で形成しているのが驚いた部分です。

正面からは、ウォーグレイモンと共有している関係で細長い印象の脚が見えてしまいます。ただし斜めの構図であればアグモンらしい大きな手が上手い事隠してくれるので実際にはそれほど気にならないと思います。

個人的には当時持っていたカードダスの斜め横からのイラストがなじみ深いので、自然とそういう見方をしてしまいます。

口の開閉はありませんがやんわりとポーズが取れます。変形トイの変形前の状態なので表情付けが出来るだけでも嬉しいですね。

ガブモン

全然いい感じのガブモン。

アグモン同様感触もこれまたカッチリしていてゴトッとした・・・と言いたいのですが、正面から見える前腕の接続がとにかく弱い。

無改造の状態だと凄まじいプラプラ具合で、持ち上げた勢いでも不意に腕が外れて落っこちます。昔の玩具なのでそういう部分も承知で買っているので、今更評価が下がるとかはではないのですが、「そういえば超進化シリーズのボールジョイントってこうだったなあ」とか思い出したりしました。

パーマネントマットバーニッシュ程度の補強では無意味なレベルでプラプラなので、不本意ながら今回は自分も接着剤による軸の補強を行いました。

3段落以上にわたってマイナス点について記述すると、ちょっと言い過ぎたかなと言う気持ちも出てくるので、腕の接続が緩すぎるだけで他は特に問題がないですとフォローを入れさせてください。

背面から眺めると全身の縞模様が綺麗です。

アグモンもそうですが、成型色がパールがかっているというかグロス的な質感なので塗装は部分的ながら総じてあんまり安っぽさはないですよね。

正面から見ると流石に腕のたくましさが目立ちます。メタルガルルモンでは後ろ足を担う部分なのでややゴツめなのは仕方がないですね。

ガブモンは毛皮をかぶっているだけで実は別に素顔があるというのは有名な話。今回軽く検索して知ったのですが、ガブモンって爬虫類型なんですね。というかなんなら素顔も検索結果に出てくる始末。当時は知らなかった答えに簡単にたどり着ける事に時の経過を感じます。

ワープ進化

長々文章を挟みましたがいよいよワープ進化。

変形させるともれなく寄生獣チックなグロ画像が辺り一面に広がるのはもはや変形玩具の常ですが、デジモンは可愛らしいデザインのキャラクターがこういった状態になるので尚更際立ってグロい感じになりますね。

同じく動物がグロい感じになるビーストウォーズは、そもそもの方向性として「ちょっとグロテスクでかっこいい」と言う志向なのでキャラクターがどえらい事になっているという感覚はある種新鮮に感じます。

変形難易度はとくに詰まる箇所もなさそうな、スムーズにこなせる感じです。超進化シリーズはボディの中にパーツを詰め込むタイプの変形がいくつかあり、そのタイプはなかなかタイトな印象がありましたが今回並べている2体はどちらもガワの展開やパーツの置き換えといった所謂トランスフォーマー的な変形をするので余計に洗練されているように感じます。

カッコいい。どちらもしっかりと「変形」していていいと思います。

両方に共通している特徴を一旦ここで書いてしまうのですが、おそらく多くの方が「アニメと色が違う」と思われたかもしれません。実際その通りではあるのですが、個人的にはその点は実はあまり気にならなかったりします。色が違うとは自分も認識してはいるのですが、その一方で「これが当時から憧れた超進化シリーズの色だ」という印象も持っているので、妙な事を言っている気もしますが別の側面からは正しい色であると勝手に思っています。

ドラモンキラーの褪せたような藍色の爪も、やけに明るい黄色いパーツに反してくすんだトーンを放つ装甲パーツも、2体の究極体のイメージに妙に符合してしまうのです。

ウォーグレイモン

先ほどの項でも色が違うとは述べましたが、造形に関しては誰の目からも問題なくウォーグレイモンそのものなんじゃないでしょうか。曲面とトゲのメリハリが落ち着きますね。

用途のわからないパイプと言うか紐の様なデザインも懐かしいです。

背面に関しては最早しょうがないです。

こればっかりは「背中に紋章の書かれた盾を背負っている」という印象に残りやすすぎるカッコいいデザインである事が悪いのであって、この玩具の罪ではないと思います。

むしろ、ガワ変形に見えて実はアグモンの外殻をかなり上手にウォーグレイモンの鎧へと置き換えているので変形トイとしては相当匠の技が光っていると言えます。

実際にイラストのデザインと見比べても変形の都合で各部のデザインに違いが出ているだけで、パーツ構成自体は同じものになっておりシルエットを崩す余計なものは一切ない事から過剰な持ち上げではないとわかっていただける筈です。

超進化魂としてこの機構を元にリメイクされるだけの完成度は誇っていると断言できるでしょう。

メタルガルルモン

続いてメタルガルルモン。凄くメタルガルルモン。わざわざ「こことここがアニメと違う」と指摘する気も起きないと思います!ここまでまとまってれば納得でしょう!

ガブモンの下に向かって膨らんだ体型を、向きを変えて見せる事で四足動物の屈強な上半身にしてしまう点が見事だと思います。その上半身の中にガブモンの頭部も収納されているので、ウォーグレイモンよりも更に自然な見た目にもなっています。

伸縮ギミックの影響で脚部に空洞がありますが大人の余裕でスルーしましょう。

尻尾のブレードがガブモンの角の中に畳まれているのが分かり易くて良い部分。記事を書く際に検索して出てきた2020年版?の進化バンクでは尻尾の変形を含め超進化シリーズを想起する動きが取り入れられているのが感動しました。アニメにも興味湧きますね。

両肩のミサイルがガブモンの足で見立てられているのが天才的だと思います。

ワープ進化成立の背景にはバンクシーンの短縮の他、この超進化シリーズとの兼ね合いもあるらしい事がネットに記述がありますが、この変形パターンの仕上がり具合に触れてしまうとあっさり信じられてしまいます。

アクションポーズ

変形させたあとはかっこよくポーズが・・・!

と行きたいですが・・・ボールジョイントのクリアランスがそれほど取られていないので関節の多さに反して可動性は低いです。

変形玩具なので可動性を要求する事自体が少しズレているとは思うものの、「関節自体は多い」という事実が「もう少し良い構造があったのでは?」という感想に自然とたどり着かせてしまうという具合です。

納得できるけど残念感が付きまとう何とも言えない感覚ですね。

二の腕側が肘のボールジョイントの受けになっている為、絶妙にボールジョイントが活きていません。
この姿勢のまま拳を横に持っていく事は不可能。

可動性自体は時代を考えればこんなもんかと納得できますし、できない方はリメイク版である「超進化魂」を手に取れば解決する部分。

個人的には可動性以上にボールジョイントがどこもクタクタという、手に持った時のカッチリ感に欠ける点が印象として残念に思います。

中古だからというのも幾分かあるとは思うのですが、思い返してみれば自身が遊んだ後発商品のパイルドラモンも結構クタクタでパーツも外れやすくなってしまっていたのでそもそもの超進化シリーズの傾向としてボールジョイントが摩耗しやすいのだと思われます。

実のところウォーグレイモンを買った時点では上記の「関節の多さに反して動かないうえに保持力が低いという点」を理由に衝動買いを後悔しかけていました。

ただ、何度か繰り返し変形させている内に「塗装ハゲや汚れを気にせずウォーグレイモンに変形させられる玩具」という本来のセールスポイント自体はしっかり活きているので現代の基準でも十分魅力的な玩具として存在していると思います。

メタルガルルモンはそんな反省をした自分がまんまと超進化シリーズの良さに囚われて「追い購入」した結果の産物です。

メッキやメタリック塗装の状態を気にせずに済み、必要以上に動かないという点は超進化魂にはないメリットだろうと思います。

変形トイには、実は見映え以上に重要な点があるもんなんです。

可動性は低いですが頑張ればそれっぽい写真は撮れます。

めちゃめちゃ動くわけではないですが頑張ればサマになるおもちゃ、大好きです。

以下いくつかポーズ写真です。


以上、超進化シリーズからウォーグレイモンとメタルガルルモンでした。

ものとしては単純な変形玩具で単体での写真枚数は少なめになるだろうと思ったので今回は2体同時に紹介してみました。キャラクター的にも並べてなんぼの2体なので、遊ぶ上でも都合が良かったのですがいかがだったでしょうか。

個人的にはやはり当時憧れた物をこうして手に取る事が出来たこと自体嬉しかったですし、トランスフォーマーをはじめとした変形玩具に夢中になっている今だからこそ気付ける魅力も多く、最終的な満足度は高いものになりました。

当然今回ご紹介した2体以外にも気になっている商品はありますので、例によって不定期にはなりますが今後も超進化シリーズをいくつか手に取れたらいいなと思っております。それでは、また。

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