ダイアクロンタクティカルムーバー ホルスヴァーサルター<Fスラストユニット>

ダイアクロン

(マジで)お久しぶりです。

すっかりデュエルマスターズの記事が連続しており若干の申し訳なさを感じつつ、かといって無理に文章を書き連ねても要領を得ないだけ。どうせなら心の底から楽しい気持ちをしっかり表現したい・・・とまごついていた折に完全に記憶の隅に追いやってしまっていた、ヤツが発売されました。

そいつはホルスヴァーサルター!!!!

SNS上でも発表時点からそのヴィジュアルで話題をかっさらい、ダイアクロンらしからぬ正統派な美貌は多くのユーザーをざわつかせました。

私自身のファーストインプレッションも正に「これがダイアクロンなのか?!」と衝撃を伴うものであり、実際に手元に届いた商品もその衝撃にたがわぬカッコよさでコレは色んな角度から写真を撮りまくらなくてはと立ち上がった次第。

ダイアクロンといえばギミックやプレイバリューで写真が嵩みがちですが今回はとにかくポーズ写真多め。ともにカッコいいの過剰摂取をいたしましょう。

タクティカルムーバーとは

ウェポンロードディスプレイもイメージにピッタリなシリーズだぜ。

そもそもなんなのか。タクティカルムーバーとは「ハードダイアクロン」と呼ばれるスピンオフシリーズにて展開される主力商品。

従来のダイアクロンリブートに比べミリタリー色の強いデザインや設定が特徴であり、商品的にもかつての「トライヴァースシリーズ」のコンセプトを継承している、ちょうどいい価格帯で手に取りやすく高いクオリティが楽しめるようなアイテムとなっております。

最大の特徴としてはトライヴァース同様の「ボレットコア」に加え「タクティカルフレーム」と呼ばれる共通の四肢とそれぞれの機体コンセプトに沿った新造パーツという構成になっている点。

トライヴァースで好評を博したカスタム遊びはより自由度が広がりつつも商品毎に特化したコンセプトが存在する事で単一アイテムでの満足感も向上が図られているという隙のない仕上がりとなっています。

作戦目的に合わせて様々な機体が存在しているぞ。

物価も上がりトライヴァースに比べサイズダウンしてしまっている点はネックなのですが、機体毎の差別化点が全体のデザインそのものから独自のユニットパーツに絞られて開発されているのが個人的には好印象であり、ユーザーの発想を縛らないトライヴァースに対してタクティカルムーバーではシチュエーションを明確化し焦点を絞った事でコレクションとしての満足度を前者よりも高められているようなイメージです。

設定がミリタリー調に寄っているというのも追い風で、シチュエーションや機体デザインの焦点を絞れている事に繋がっている感がありますね。

タクティカルボレットコア ホルスタイプ

前置きが長くなりましたので早速ボレットコアからご紹介。

トライヴァースと同じく胸部兼頭部兼コクピットとなっており、単体で簡易ビークルとなれる点も共通しています。基本構造もトライヴァース系に準じており、機首を引っ張り出して開いた空間に頭部が収まっているお馴染みの構造。ホルスタイプはいわゆるコアブースター的なデザインで既存のボレットコアよりも乗り物らしさに説得力がありますね。

ちょっとシリーズ的なお話に戻るとタクティカルムーバーのボレットコアはシリーズ当初こそ「トライヴァースとは全く異なる構造」をウリにしていた感があったのですが、今はもう元鞘に収まったというかすっかり従来仕様に帰結していてやや寂しさもあったりなかったり。

パイロットと立ち並ぶと尚更コアブースター。色など変えたらよりそれらしくなりそうです。

タクティカルムーバーシリーズはひとつの商品に対し2種類ほどのリカラー展開ほぼ必ずが行われており、1つはブラックカラーが定番化している一方でもう一つは機体ごとに個性のあるパターンがチョイスされているのでもしかすると機動戦士なトリコロールカラーで出る可能性も決してゼロではないかもしれない・・・?(笑)

(追記:ブラックカラーに加えて登場したのはラーカイラムやアーガマ的な差し色に黒や黄を用いた白でしたね。あたらずとも遠からず。)

発進します!!

メカと人間を絡めたこういう遊びはやはりダイアクロンの醍醐味ですね。

機体底面のディテールが抑えられ、曲面で構成されているのも実在の航空機らしい部分で「ハードダイアクロン」の指向性を感じられます。

ホルスヴァーサルター マシンモード


めがっさカッコいい

ホルスとは天空と太陽を司るハヤブサを象ったなんかエジプトの方の神さま。

そのホルスの名にふさわしい可変翼の高速戦闘機そのものな出で立ちのマシンモードで「カッコいい」以外の感想が出てきませんね。

このブログではタクティカルムーバーシリーズを順に取り扱ってきたわけではないのでここまでのラインナップを踏まえた変遷などは語りにくかったりするのですが、それでも敢えて言いたいのがロボットとしてはかなり細身なスタイルでやってきたタクティカルムーバーでここまで面積のあるマシンモードを表現できたというのは凄く進化を感じる部分。

基本的には「大きめのパワードスーツ」みたいな商品群なので新アイテムの度にビークルメカとしての満足度が上がって行っているのが素直に驚きます。

着陸脚も完備。

他の形態でも邪魔にならず展開はスムーズに行えます。

可変翼の角度はここまで。大体トムキャットです。

翼を閉じる場合は機体に沿って平行になる位置まで閉じることが出来るので、ロボット形態ではゼータプラスのような背面デザインを楽しむことが出来ます。また、可動部には定位置できっちり固定されるような「山」が軸に設けられているので微調整の手間なく翼を動かせます。

背面には可動式のブースターが搭載されています。

航空機について全く詳しくはないのですが、一般的なイメージでは機体背面が開く機構はスピードブレーキのような減速機としての用途が大半だと思うのでこの位置にむしろ加速する機構が仕込まれているのは結構不意打ちな感がありますね。

マシンモードでは正直なくてもいいかな?とは思うのですが、ロボットモードではここを起こすことでシルエットに変化を与えられるのが玩具らしさを感じます。

機体を裏返すと打って変わって航空機らしからぬ情報量が変形マシンである事を思い出させてくれます。

いやまあ本来航空機の底面が凸凹してるのはあり得ない事なのですが個人的な思い出として、子供の頃に友達の家でパトカーだと思って手に取ったおもちゃを裏返すと車にはありえない、ロボットの造形が急に現れたのが衝撃的で、以来おもちゃに「あからさまに変形しそうな箇所」が見えているとどうしてもワクワクしてしまうんですよね。(多分、というか確実にダガーンだったと思う。)

本商品に付属する武装はすべて機体底面に装着する事が出来、ジェット機としてのシルエットを乱さないように纏められています。ミサイルコンテナの位置など特に素晴らしく、ソードラックと干渉せずにハッチの展開を行えるので爆撃をイメージしたディスプレイがストレスなく行えます。マイクロミサイルコンテナフェチのわたくしが大歓喜しております。

そんなわけでSFジェットとして非の打ち所がないハイレベルな立体物になっているのが伝わったかと思います。

・・・・・・・が、見過ごせない欠点(?)も実はあったり。

自分もtwitter(現:X)で指摘をしている投稿を見かけるまで気付かなかったのですが、このホルスヴァーサルターには何気に「マシンモードで前方を攻撃できる機銃が設定されていない」のですよね・・・。この見た目でドッグファイト用の武器がないんか・・・!ってまあ対した問題ではないのですが、この手のユーザーの想像を補完してくれる部分に抜かりがないダイアクロンだからこそ珍しい事になっているな、といった具合です。

一度気付くと延々と気になってしまう、そんな部分。

メックモード

どうみてもアレだね!!以外言う事がない中間形態。

メックモードという要素自体はダイアクロンメカの例に漏れずタクティカルムーバーでも大体用意されているのですが、ジェット機モチーフなら当然こうだよね!!みたいな悪ノリをビシビシ感じます。

自分はマクロスを観た事がないのでそこまで思い入れがありませんんが、河森メカのパロディをかつて河森さんがデザインに携わったシリーズで行うという縁がなくはないのかなとは。

ジェット機から脚が生えたメカにそこまで惹かれてこなかった人生ですが、構図を付けて眺めると猛禽類のようなシルエットで存外悪くない印象。

「メインエンジンを垂直方向に位置させてVTOL機のように離着陸、ホバーや歩行を行う」とあって普通にガウォークとは設定的にも同じような位置づけのようです。やっぱガウォークなんじゃねえか。

いよいよ機動モードへ変形。

基本的には寝そべり変形なのでタクティカルムーバーの中でも繰り返し変形させるのが苦ではない方になりますかね。ただ、本商品に限った話ではないのですが、タクティカルムーバーの腕回りが可動関節を兼ねた変形の為、マシンモードでは特に固定されずに僅かなズレが気になりやすいというのはそろそろ解決してもらいたい部分ではあります。

本商品では機首両サイドのインテーク箇所が該当部分でして、特に後方ユニットと接続されるわけではないので触っている内に動いてしまったり、遊びやすさの面でも次回以降のアイテムではテコ入れが欲しい所。

ホルスヴァーサルター 機動モード


Zプラスやんけ

三面から。

マシンモードがかっこよければ機動モードまでカッコいい。引き算の美学など無視したズルいやつです。ただ意外にもウイングを畳んだ素立ち状態での見映えはおとなしく、従来のタクティカルムーバーと並べても違和感はないようになっている印象。

注意点としてはムーバーの素体に追加パーツを取り付けてシルエットの延長を図っているので実際の関節位置は誤魔化せず、ポージングの際はその事に気を使いつつ動かしてあげないと違和感が出てしまいがちですね。特に外装で嵩増しされた分、肩関節の位置が見た目よりも低い点が顕著。意識しないと肩に力の入っていない情けないポーズになってしまいます。

顔アップ。正にホルスな猛禽類的イメージの造形です。古くはドラグナーやテッカマンブレードといったシュッとしたタイプのよくあるフェイスデザイン。頭頂には集光ギミックあり。首も左右スイングだけでなく軸による上方向の可動が出来ますので飛行ポーズが映えます。

主兵装のFZバーストキャノン。マシンモード機体後部に収納されており重攻撃モードと呼ばれるフルバースト形態の中心に来る兵装です。通常時は写真のようにハンドヘルド式の武器として扱えるので本商品におけるイメージにピッタリのビームライフル的装備として遊ぶことが可能です。

個人的には銃身下部が本体の装甲と同じ成型色のパーツで装飾されているのがガンダムAGE2のライフルのようで地味に好きな部分。

片刃の実体剣も二振り装備。

シルバーで刀身が塗られており見栄え十分。カッコいいロボットにカッコいい武器が付いており非常にズルいぞ。

実体剣用のマウントパーツ×2が2種付属。塗装箇所をうまいこと避けて3mm軸の応用で接続できるお馴染みの形式のヤツです。

ただ、2種の内武装と一体化した方を採用するとマウント専用パーツはちょっと持て余し気味なのがやや気になります。公式の宣材写真ではどうもデフォルトで使わせるというより組み替えパターンの一環としてこのパーツを用いているようなので大人しくボーナスパーツぐらいに思っておくのが良さそう。

以下、ポージング。

背面のウイングは見かけ通り可動軸が多く、ポージングの際に角度や向きを調整してシルエットを変えることが出来ます。素立ち状態の写真のように平行にそろえたり水平方向に大きく広げたり、はたまた目分量で調節して放射状に動かしたりと自由度高め。

基本的にどこも渋みがあり触っていておかしい箇所はないのですが、マシンモードでも紹介した可動式の背面ブースターは脱着可能な普通のジョイントによって接続されている為、可動させているうちに軸が定位置から浮いてしまいパーツが外れる方向に動いて行ってしまいやすいです。

変形時にウイングユニットは大きく動かす箇所なので背面ブースターが定位置からズレていると干渉の原因になりやすいです。動かす都度、軸をぎゅっと抑えたり確認してあげるとベターですね。

エールストライカー的な飾り方も可能。

ガンダム以降のリアルロボットそのものですね。デザインがデザインな為、今回の記事ではあまりにもガンダムに例えた言い回しが増えてしまいがち。仕方ないね。

ウイングを活かしたポーズが映えるので似たようなポーズになってしまいがち。

剣を使ったポーズもカッコいい。腰が干渉して回らないという事もなく片手でのアクションなら一通りこなせる感じ。

これはタクティカルムーバーほぼすべてに共通しているのですが、マシンモードに変形する関係上胸部が前方向に張り出しているのとシンプルな腕回りの可動性も相まって武器を両手で構えたりする動きは苦手な傾向にあります。近接武器はともかくとして、ハンドガンなどの銃器はタクティカルムーバーが押し出しているミリタリーテイストに則した、両手でしっかり構えたポーズを取らせたくなってくる部分があるのでやや惜しさを感じない事もなかったり。

他のタクティカルムーバー商品はどちらかと言えばアーマードコアに着想を得ていそうな印象なので片手持ちでも存外気にならなかったりするのですが。

最後はフルバーストで〆。

以上タクティカルムーバーホルスヴァーサルターの紹介でした。

一応発売してからすぐに筆を執った感じだったのですが、結局なあなあにしている内に紹介が遅れてしまいました。結構時期が経ってしまった関係でこの商品をお手に取っていただきやすいタイミングは逸してしまったのですが、記事中でも触れた通りタクティカルムーバーには追加で2種の色替えアイテムが発売されるのが恒例となっているのでそれらをご購入される際の判断材料になればせめてもの救いと言ったところです。

また、タクティカルムーバーの展開は今現在大きな動きこそないのですが、ダイアクロン全体としてはリブート開始時からロボットベースに変わる「ダイアクロンの顔役」を務めてきたダイアバトルスに遂にモデルチェンジ商品の発売が発表されるなど今後の新たな盛り上がりを期待させてくれています。

ロボットベースという事実上のラスボスを出し終えたダイアクロンリブートがいったいどのような展開を見せてくれるのか、今後ますます目が離せないですね。

それではまた次の機会に。

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