皆さまごきげんよう。
本日はトランスフォーマーアニメイテッドから、エリートガード超速戦士セーフガードをご紹介。
ブログの更新が滞る理由は無駄に力が入り過ぎているからだ、と思いますので「良いものを手早く紹介」の精神で本日は記事のボリュームはほどほどに。あくまで主役はおもちゃであり自分の文章ではないので、邪魔にならないバランスを模索していければと思います。
さて、今回ご紹介する合体戦士セーフガードとは「トランスフォーマーアニメイテッド」の中盤から登場したオートボットの新戦力。スタースクリームの飛行能力を解析して生まれたジェットファイヤー/ジェットストームという双子のトランスフォーマーの合体形態であります。その特徴的な合体機構はおもちゃでも見事再現されており、アニメイテッドシリーズのこれでもかという評判の高さを存分に感じる事ができる一品となっております。
二人いっぺんにまずはビークルモードから。
ビークルモード
SFジェットへと変形。
青い方がジェットストーム。オレンジの方がジェットファイヤー。各部のエフェクトとカラーリングを除いて共通のデザインとなっています。後方に脚をぶん投げているのでどういった変形をするかは想像がつきやすいかもしれません。
ジェットファイヤーはスターウォーズにいたような気がする・・・。
地味にコクピットのキャノピーが開閉できます。
だからと言って何かを乗せられるわけではありませんが、開くだけでなんとなく嬉しい部分。
そして開いた部分からはロボットモードの顔がちらりと覗いています。コクピットはやっぱ顔に相当するんだな、と、ロボットとビークルで体の位置関係が紐づけされているようでこれまた好きな部分。
ジェットストームとジェットファイヤーはそれぞれ風と炎を操る設定になっており、それがエフェクトパーツとして造形されることで表現されています。
ただ、ジェットファイヤーは解りやすく炎なのですがジェットストームのエフェクトは電流とも氷ともとれるような、いまいちわかりにくい感じ。RPGなどで風属性魔法に氷と雷もまとめられているようなアレと同じ認識で良いんでしょうかね。(そういうの結構好き)
スーパージェットモード
上下で貼り合わせる事で合体ビークルとして遊ぶことも可能。
貼り合わせる以外の変形行程は皆無にひとしくいたってシンプルではありますが、子供なら絶対にやる遊び方なので出来るようにしてくれてること自体がデカいと思います。
螺旋を描いてすっ飛んでいきそうなカッコよさ。個別のビークルでは裏面から覗くと腕をピンと真上に伸ばしているのがわかってしまうので、そういった見栄えを補完する意味でも有用な形態だと思います。
ロボットモード
ビークルモード同様カラーリングと各部のエフェクトパーツ以外は共通デザイン。ロボットモードではそれに追加して頭部も異なるデザインで造られています。
パイロットヘルメットのようなデザインにヒューマントーチの様な燃え盛る頭髪が特徴のジェットファイヤー。対してジェットストームはジャズ/マイスターのような理知的な顔だちをしています。
まああくまで玩具ではそういう顔をしているだけで、アニメでは微塵も頭の良さそうな活躍シーンはなかった気がします・・・wビーストウォーズを経験したベテラン二人によるアドリブの嵐だった・・・。
可動性はアニメイテッドのシリーズでも平均的な部類。所々緩かったりきつかったり、関節の渋みがまちまちなのもアニメイテッドらしい部分。強いて言うならば首を上方向に大きく向ける事が出来る点が珍しいですね。
武器も付属しないので特にやらせるポーズはありませんが、アニメの登場シーンを覚えているならばそれらのシーンをポージングで再現できる程度には遊べると思います。
そんなこんなで合体。その方式がまさかまさかの左右合体。
トランスフォーマーアニメイテッドという作品を初めて知った際に一番驚いたのがこの、セーフガードという合体ロボの存在だったと言っても過言ではないかもしれません。一見してアニメイテッドと言う作品のイメージは極めてアメリカ的、そんな作品にまさか左右合体というタカラ伝統の合体ロボが出るとは誰が予想したのか。
というのも、アニメイテッドの実態はハズブロ、タカラトミー、アニメ制作サイドの三方からデザインを出し合う協力体制の元に制作されており、これらの中からタカラ的なアイデアが出てくるというのは自然な事であると言えるかもしれません。
合体・セーフガード
非常にかっこいい。
成型の都合で所々変形関節がクリアパーツとなっており、破損の怖さも少々ありますが説明書がなくてもおおよその変形合体はできるんじゃないかな、と言った具合。というか、自分は中古の説明書欠品を買ったので所々変形を間違っているかもしれません。
くっきり左右で分かれたカラーリングの派手さを強調するデザインとアメコミヒーロー的なデザインが見事に噛み合っている気がします。劇中での活躍は端役の域を出ないのですが、そんなキャラクターでも個性の際立つギミックを搭載している、というのがトランスフォーマー元来の良さを強く感じます。
説明書がないので背面の変形がよくわからない。ただ2体の両腕をX字に向けるというのはあってると思うのでそういった認識でよろしくお願いします。
各関節が地味に緩いため、大きな背面パーツを支えるのに若干苦労します。プライムウォーズトリロジーやWFCトリロジー以降のトランスフォーマーはこういった関節の渋みのちぐはぐさはかなり改善されているので、コストカットの影響こそ無視は出来ないもののやはり進化はしているんだなあと実感できます。(一方で変形ギミック等の技術的な面では20年以上前の製品であっても侮れない物が依然として多く、いい意味で進化を実感しにくいという面もあると思います。)
合体前、合体後共々目には集光ギミックがあります。クリアパーツの透明度がちょうどよいからか、ちょっとした角度でも上手い事光を取り込んでくれます。
アニメ劇中ではまったくイメージのない表情ですが、非常に睨みの効いた角度が映えます。
アクションポーズ
ぬおお~ッ風と炎を操り巻き起こせよ嵐ッ。首も腰も回らないが手足は動くのでそれっぽいポージングは頑張れば可能だ~ッ
トランスフォーマーアニメイテッドの日本版玩具は艶消し成型色がメインの海外版と異なり、キャンディ塗装で煌びやかに仕上げられています。ただ、キャラクターによっては海外版のカラーリングや質感の方がアニメ本編のイメージに合っているという声も少なくはなく、結果的に豪華仕様ではあるものの賛否両論と言った感じに。
自分もキャラクターによっては海外版を買うという選択肢を取ったりしていたのですが、このセーフガードに関しては日本版のキャンディ塗装が非常に効果的。やはり合体ロボの中心はキラっと輝いている方がサマになります。
肩と腰のアーマー=単体時の腰アーマーなんですが、取り付けが緩く油断すると外れてしまいます。合体の接続部はしっかりとした保持力なのですが前述の関節等々、全体的に不安定な箇所が所々であるという感じ。いきなり崩壊を起こしたりはしないのですが、ポーズを固定したりするのが難しいという方向の扱いにくさがあります。
拳が大きくパンチが似合います。ちなみにこの拳の造形、なぜか両脚にも存在しています。
左右合体を入れ替える事は出来ないので脚の拳造形を活かした遊び方は不可能。これは2体でパーツを共有させて金型で生成するパーツの母数を減らすことが目的であると思われます。平たく言うと両腕を同じ金型にしてコストダウンを図るダイアクロン的手法でしょうね。
凄くどうでもいいのですが、ジェットストームのカラーリングが遊戯王のE・HEROスパークマンを思い出します。さらにどうでもいいのですがそのスパークマンの融合体であるテンペスターというモンスターが地味に好きでした。正直めっちゃ弱かったけど。
風属性+他の属性で合体するという点などなんとなくテンペスターを想起してしまい、腕回りの可動がまあまあ良いのでついカードイラストのポーズを取らせてしまいます。
もちろん両者には何の関係もないのですが。
ポージング写真が少ないので伝わりにくいかもですがセーフガードは合体がとにかく楽しいのでかなり気に入っています。それぞれを変形させて綺麗に平面の状態になっている合体面を合わせる瞬間はかなりの気持ち良さ。
合体時の全高はそこまで高くないのですが、単純に合体前とは全く新しいデザインの頭部も出現するので組み上げた際の満足度も高め。本編でのヒロイックな活躍がないというだけで合体ロボとしての魅力はかなりの物だと思います。
風よ
炎よ
うおお~ッバーニングストーム。みたいなシーンは特になし。バーニングストーム自体はアニメに登場した技なのですが、アニメイテッドは第4シーズンが打ち切りとなってしまったため作画的に恵まれたセーフガードを拝むことはついぞ出来なかったですね。もし第4シーズンまで放映されていたとしたら、オープニングの映像も新たに作り起されて番組終盤に登場したキャラクターも含めてカッコよく動くシーンが観れたのかもしれません。
以上トランスフォーマーアニメイテッドから超速戦士セーフガードでした。
トランスフォーマーアニメイテッドの商品は総じてクオリティが高く、TVアニメとデザインを揃えているという点もさることながら根本的に「変形ギミックがとにかく優秀」というストロングスタイルな良さが評価を得ています。
評価が抽象的過ぎると言われると返す言葉もないのですが、その有無を言わさぬ良さの一端をセーフガードの合体機構からも強く感じていただけるのではないかと思います。
2体のロボを組み替えて最後に両側から合わせる、という左右合体の手順の気持ちよさはそのままに一切の差し換えや合体補助パーツを使わないという時代相応の洗練具合を兼ね備えているというのは素直に凄いのひとこと。セーフガード凄い。
アニメイテッドの玩具は一部限定や人気商品を除くと中古相場も特段高騰しておらず、質の高い商品を気軽に楽しむことが出来るようになっています。自分も無理にハイペースでそろえるという事はせず、ちょっとづつ手に取りやすい値段を見つけたら拾う、と言うスタンスで集めるようにしており、今回のセーフガードもそうした中でフリマ系イベントに参加した際に購入したものであったりします。
アニメも面白く玩具の質も高いという至れり尽くせりなコンテンツであったトランスフォーマーアニメイテッド。今現在のトランスフォーマーはメディア展開の合間の空白期間となっており、アニメと一緒に遊ぶという楽しみ方はしづらいタイミングです。そんな時だからこそロボ玩具に飢えているという方にトランスフォーマーアニメイテッドはおすすめの作品であると言えるかもしれません。dアニメストアで全話配信しているというのもおすすめしやすい点だったりします。
それではまた次の更新で。
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