またかい。またなのかい。またなんだい。デュエマの記事って文章中心写真適当でいいから作りやすくって。
最近は再びトランスフォーマーやダイアクロンに心が戻りつつあったのですが、そんな事情にお構いなしといった具合にデュエルマスターズから衝撃的なアイテムがリリースされる事となりました。
それがこちらのデッキ商品3点。
いきなりつよいデッキ・攻めの王道、守りの王道
キャラプレミアムデッキ・ドラゴン娘になりたくない・イェーイめっちゃドラゴン!!
の、3種!!!!
これまでこちらのブログではスタートデッキをいくつか紹介してきましたが、そこで書いた内容全てが塵と化してしまうようなタイトル通りのセルフ市場破壊。正にデュエマの常識を覆すような内容となっております。
例によって文字ベースで3点の概要をざっくりとした説明でご紹介する形にはなるのですが、可能な限りトイフリークの皆様に本商品ひいてはデュエマに手を伸ばすきっかけとなるように努めさせていただきたい限り!!まずは写真両サイドのいきなりつよいデッキ2種からご紹介いたします。
いきなりつよいデッキ攻めの王道・守りの王道
今回のタイトル「セルフ市場破壊」の原因たるいきなりつよいデッキシリーズです。
こちらは今回の発売が第一弾となっておりデュエルマスターズ史上でもまったく新しい試みのアイテム。商品の位置づけとしては名前からも伝わるように初心者に向けた安価なエントリーモデルとなっており、当ブログでも少しだけ紹介した開発部セレクションデッキに類するものなのかなと思います。(買ってすぐにガチデッキが手に入るよ、というコンセプト)
衝撃なのは内容とその価格。まず両製品のデッキタイプなのですが、これらは所謂『赤単我我我(攻めの王道)』と『巨大天門(守りの王道)』と呼ばれるものとなっており、実際に公認チャンピオンシップやグランプリなどの大型大会で結果を残してきたアーキタイプです。
例によって改造の余地は多少あるものの、そのデッキ再現度は非常に高く殆ど完成形か好みの問題とまで言える内容になっています。全く同じ条件で比べていい物ではないですが開発部セレクションデッキ(税込3300円)の価値をタカラトミー自らぶっ壊してないか・・・?と心配になる構築。
まあまあそんな事言って値段同じなら何買っても大差ないだろうと。
・・・550円
え。
550円。
・・・550円(税込)!!
そう550円。いや550円。バカ安い。スタートデッキ税込990円すらも置き去りの550円。流石に安すぎる、安すぎて心配になる。というか真面目な話、これ以降のデッキ商品の評判や売れ行きに多大な影響を及ぼす事必至なのではなかろうか。少なくとも自分は本製品と以降の製品を心のどこかで比べ続けてしまう気がする。
中身はこんな感じ。デッキと説明書にアンケートといった簡素な内容。説明書がゲームで使われるカードと同じ材質の紙に印刷されている点にも今回の商品価格を実現できた工夫を汲み取れます。
また、カードの加工自体も大幅にグレードを調整されており従来製品に封入されているカードに比べ箔押しやホイル加工が省略されて、550円に押し込むべくコストカットが随所で図られています。別ゲームになりますが遊戯王なんかではわりとメジャーな仕様だったりしますよね。キラカードのイメージが強いカードがノーマル仕様になってるの、なんか味わいあって好きです。
例によって各カードのフレーバーテキスト欄にはデッキを使う上でのハウツーが書かれており、説明書をスリム化させる以上に合理的な措置が採られています。
そういった具合に削ぐべき箇所は削いで、デッキ自体の豪華さはかなり妥協がないという素晴らしい内容。写真の青枠で囲ったカードはどれも収録が決まる以前のシングル価格ではとてもじゃないですが550円でそろえられるようなカードは無く、現役のプレイヤーたちが色めき立つ理由も何となく伝わるのでないかと思います。
単純に強いという点でもそうなのですが、これら二つのデッキの恐ろしい点はデュエマの基礎的なギミックを突き詰めたデッキであるため、余程のことがない限りデッキタイプが消える事はないばかりか、ほぼ永久に強化が入っていくデッキであると言える点が理由として大きいです。
攻めの王道は火単速攻(赤単我我我)というウィニー中心のデッキな為、火文明の3コスト以下のクリーチャーが新規に出続ける限り(または自身で踏み倒しを持つ火のフィニッシャー)は構築が研究されていきますし、守りの王道は「ヘブンズゲート」という光のブロッカーを踏み倒す呪文が存在し続ける限り、光文明の進化でないブロッカーはすべて採用を検討され続けるという事になります。
オーバーですけど、デュエマがなくならない限り消えようがない、ゲームの根源に根差しているデッキテーマなんじゃないかなあと個人的には思います。
キャラプレミアムデッキ ドラゴン娘になりたくないっ!イェーイ めっちゃドラゴン!!
つづきましてこちらのデッキ。価格は税込み2750円。値段こそ普通の商品ですが・・・
――――異質・・・!!!!
イラストレーターさんのメンツもタッチも普段のデュエマで活躍されている方々なのでかろうじてデュエマだなと思えますが、あまりにも異質の萌えオタホイホイな出で立ちッ――!!
こちら何かといいますと、現在YOUTUBEにて配信中のWEBアニメ『ドラゴン娘になりたくないっ!』という作品とのコラボアイテムとなっております。
コラボと言いつつ企画の出発地点はしっかりデュエマなのでFGOの月姫コラボぐらいコラボかそれ?感はありますが、個人的にはデュエマに足りなかったカードゲームプレイヤー以外のファン層が気軽に手に取れるアイテムとして本製品が登場した事は非常に嬉しく思っています。
早い話がデュエマには「ブラマジガール」とか「天上院明日香ちゃん」みたいなカード遊んでないけど雑にブヒブヒ言える存在がおらんかったのです。同じぐらい魅力的なキャラ自体はたくさんおりますが、コロコロコミックの読者層のような男児を対象としている為、存在しているだけでドラゴンやデーモン・エンジェルの脇を固める副次的要素でしかなかったのです。(ゆくゆくは黄昏ミミちゃんとか雑にグッズ展開するようになって欲しい)
アウトレイジやオラクルといった高年齢層にリーチする種族の登場に始まり、近年ではクリエイターズコラボといった形式で著名アーティストの手でアレンジされたクリーチャーイラストが描かれる流れが生まれ、そこから派生する形で擬人化・クリーチャーの美少女化が定着していきました。
本商品のドラゴン娘たちも元はそうした企画、「神アートシリーズ」と呼ばれる近年のコレクション需要にこたえる形でうまれた受注限定のアイテムが発祥となっており、その中の企画の一つである「五人祭でドラゴン♡サマー」にて初登場したキャラクターでした。
その後、コロコロオンライン上で公開されているWEBコミック「ドラゴン娘のどこでもないゾーン」や前述の神アートによるドラゴン娘シリーズ第2弾の展開など着実に認知度も高まっていき、満を持してスタートしたのがWEBアニメ作品である「ドラゴン娘になりたくないっ!」なのです。
WEBコミックとWEBアニメは同じキャラクターを扱った作品でありつつも両者は全く内容の異なるそれぞれ独立した作品ではあるのですが、大きな共通点として「デュエマが殆ど関係がない作風になっている」という点が上がります。個人的にはここが非常に偉大で、カードゲームという対戦ツールである以上ある種の排他的イメージが付きまとう部分がキャラクター商売としてはやはりネックになってくる場合もあるわけですので、そこを切り離して純粋にキャラクターを見てもらえるというのは大きい。予備知識が不要なのも素晴らしいですしね。
コミック作品の方は部外者が数字的な情報を得る事は難しいので(作家さん自体の人気が既にあるので普通に好調な印象ではある)、今回は商品にもなっているWEBアニメについてのみ言及いたしますが、実際に「ドラゴン娘になりたくないっ!」の公式チャンネルは登録者数が既に本家TCGの情報を扱う「デュエチューブチャンネル」を1.5倍ほど上回っておりコンテンツとしての人気がある事は単なる誇張ではないことが伝わります。
そうして話は戻り、機は熟したとタカラトミーが判断したのか今回YOUTUBE上で確かな人気を携えたドラゴン娘が堂々のデッキ商品化と相成ったという流れなのであります。う~むサーガ。もうじゃあ開けよう、長いよ。
こんな感じ。内容物は同じ価格帯である「開発部セレクションデッキ」に近く、デッキとデッキケースが付属しています。説明書は何気に前述の「いきなりつよいデッキ」と同じ仕様でカード型の物になっていますね。
本商品独自の大きな特徴としては未開封状態での最前面に来ているカード「キャラプレミアムトレジャー」という仕様のカードが付属する点。
ドラゴン娘の主要キャラは前述の通り擬人化企画で登場したキャラクターである為それぞれ元になったクリーチャーがいるのですが、神アートのブランド性との兼ね合いからか本デッキでは元のクリーチャーとは別に新たなカードとしてドラゴン娘5人が新規に作られています。この5人のうちいずれか1枚がランダムで絵違いかつホイル加工の特別仕様として封入されているのが「キャラプレミアムトレジャー」となるわけです。
つまるところ推しの特別仕様を集めちゃおう!といういかにも萌えオタコンテンツらしい仕様になっているのです。いや~いいですね、本気っぽいです。今後にも期待が持てます。
また、新規カード5種×3枚以外はすべて再録カードにはなるのですが、その再録カードにもイラストを遮らない形でドラゴン娘がたちが小さくあしらわれており単なる再録バージョンには留まらないバリューを生み出しているのも抜かりがない印象。昔のヒーローカードのような仕様ですね。
新規カードにこそなっていないものの「アオハル組」と呼ばれる神アートドラゴン娘第2弾で登場したキャラクター達もこちらの形式で勢ぞろいしているので、「初期メンバー5人は推しじゃないけど~」というファンへの配慮もされておりかなり企画担当者の気合を感じる内容となっていますね。フレーバーテキストがキャラクターのセリフになっているのも定番の遊び心を感じられたり。
デッキ内容についても個人的には満足が行く内容かなとは思います。正直な話、純粋にホイルカードの再録という観点ではまあまあ不満はあるのですが、このデッキはそもそもが『5文明のドラゴン娘をデッキとして同居させる』というまあなかなか無茶なコンセプトが存在するので公式サイドが最適解を出してくれたという見方ではこのラインナップが限りなくベストに近いのかなと思います。
プレイヤー的なお話にはなるのですが、デュエルマスターズって文明が増える程デッキの扱いにくさは上がるし種族間のシナジーも薄まってグッドスタッフ的な構築になって行くように思うんですよね。実際にインフルエンサーの方々がYOUTUBEなどで神アート版の5人を同居させたデッキで遊ぶ企画に挑戦なども過去にされていますが、まあそれぞれ同じデッキで使うことなど考慮されていないので当然採用枚数に優劣も付く。
なので今回のキャラプレミアムデッキは新規カードという力業ではありますが、「ドラゴン娘5人のテーマデッキ」としてまとめ上げられている点は称賛に価すると言えるのではないでしょうか。
強いて言うならばすべてのカードにドラゴン娘が描かれているので他のカードに差し替えるのが統一感の面で若干憚られるのが唯一の欠点といえるかもしれないですね。このデッキのゲーム的に素晴らしい部分はというと種族をドラゴン染めにする事で使える強いマナブースト手段を用いて一気に大型フィニッシャーにつなぐという部分である為、フィニッシャーのカスタマイズ性が高いのがこういったドラゴンデッキの魅力になっています。
デッキ内容一覧の写真における最下段のカード達が可変フィニッシャーになると思うのですが、せっかくならドラゴン娘で揃えてえなあとなってしまう。これから発売されるパックにもドラゴン娘たちが出張してくるようなのでそういった不満というかニーズが生まれる事もタカラトミー的に織り込み済みなのかもしれないですね。
以上4月6日発売のデュエルマスターズ新商品3点をご紹介しました。
これでちょっと触ってみようと思う人が増えると嬉しいな。デュエマって個人的には競技シーン市場はある程度円熟している印象を受けるので、キャラプレミアムデッキのようなコレクション需要に気軽に答えてくれるアイテムなんかが勢いを伸ばしてくれると嬉しかったりしますね。
コレクション需要といいつつキャラプレミアムデッキの強さも実は結構しっかりしていたり、競技プレイヤーを満足させる手練手管についてはかなり信頼があるのでデュエマの開発チームなら何とかしてくれるだろう・・・みたいな感覚。
それとYOUTUBEで動画を拝見して気付いた事なのですが、製品ラインこそ違うものの今回出た3商品はどうやら「三竦みの関係」になっているようで、攻めの王道守りの王道では攻め側が圧倒的不利に見えていたのがドラゴン娘のデッキが加わる事でいい具合に対戦バランスがとれるようデザインされているらしいですね。リンクは遠慮させて頂くのでそれらしい対戦動画を見つけてもらう形にはなるのですが、ドラゴン娘が守りの王道を見事なまでに圧殺しているのは壮観でした。
つまるところどのデッキも本当におすすめですね。
発表当初こそ転売ヤーに狩られることが懸念されたりしましたが、枯れるたびに通販の在庫が復活していたためタカラトミーも本気で初心者に買わせるべく安定供給を目指している事が伺えます。とはいえ発売後の好評を受けて複数買いによる純粋な売り切ればっかりは再販以外どうしようもないですから、気になったという方はお早目の確保を・・・!!!!
それではまた!!
コメント
ギャルピのボルドギがもらえる(かもしれない)、春デッキ限定戦がそろぼち終わりますので興味あれば是非…(今一万切ってるくらいなので買うのもアリです…僕は初日に優勝してもらいました)
サイフォゲートいる関係で赤単割と目無しなのでドラ娘にガイアッシュ4VAN4自由枠2のカスタムがオススメです