今回はスタジオシリーズ86’から、SS-64グリムロックをご紹介いたします。
こちらのアイテムは今年度発売した中でもかなりおススメできる物となっており、同じダイノボット部隊のメンバー「スラッグ」も同等のクオリティを有しているので思い切って同時にご紹介させて頂く事にしました。↓
スタジオシリーズ86’というのはざっくりと説明すると「トランスフォーマーザ・ムービー版のスタジオシリーズ」になっています。なのでキャラクター自体はTV版に登場するキャラと共有されており、ザ・ムービーを観た事がないという人でもアニメさえ見ていれば気軽に手に取れるシリーズになっています。
無論細かな製品仕様はザ・ムービーに準拠しているのですが、単にアニメ版のキャラとしてみた場合の再現度自体が高いので万人に魅力的に映るアイテムかと思います。
前置きはこの程度にしてまずはビーストモードからどうぞ!
ビーストモード
どうみてもオレ、グリムロックです。
マスターピースをベースに簡易化しつつブラッシュアップした最近のフォーマットですね。
シージ以降のジェネレーションズでは本当に簡易版マスターピースと呼べるような価格とクオリティのバランスが取れた凄いアイテムがゴロゴロ存在するので、上記の言い回しを今後ひたすら書くハメになると思います。設計者自体は異なる方が担当していても良い部分はタカラトミー社の中で積極的に引き継がれていく様子は正に一子相伝と言った印象です。
ボディラインが綺麗に曲面を描き過ぎていて気持ち良いので一度は触ってみてほしいです。大雑把にシージ以降が凄いみたいな言い方をすることがままありますが、細かく分けるとスタジオシリーズ86’も再現度のレベルが一段上がったタイミングだと思います。
グリムロックの時点ではまだスタジオシリーズ86’の衝撃が大きく残っていたので、仕事の疲れも上乗せされてこのグリムロックを「ォホwwwww」みたいなテンション感で遊んでいたのを覚えています。
仕方がない部分ですが反対側から見ると顔の目立つ位置ににネジ穴が開いています。
自分はサイズと感触の良さにやられて気になりませんでしたが、「人によっては」な部分ですね。
グリムロックは恐竜モードの印象が強いので、他の記事よりロボットモード変形前の写真が少し多いです。
基本的に戦闘シーンでは恐竜としての特性を活かしてデストロンを圧倒する場面が多く、続編の「トランスフォーマー2010」ではそもそも基本形態が恐竜モードで描かれるなど、実はロボットモードの印象が薄くなりがちだったりします。
タイトルにグリムロック以外の名前がありますが、背中に跨る面妖な物体がその正体となります。
彼の名前はウィーリー。初出は「トランスフォーマーザ・ムービー」で、グリムロックらと共にロディマスとチャーを助けにクインテッサ星人の根城に乗り込み、以降はサイバトロンの仲間として続編の「2010」「ヘッド☆マスターズ」でもレギュラーメンバーとして活躍します。
グリムロックは初代から登場しているキャラですが、このウィーリーが付属するため上記で書いた通り仕様としては「ザ・ムービー版のグリムロック」という扱いになっています。
ちなみにTV版シリーズではスラッグの方で紹介したダニエルとウィーリーは仲の良いコンビとして描かれ、基本的にセットでの扱いになっています。なので絡みの薄いスラッグにダニエルが付属したのはむしろこのグリムロックの仕様に合わせてのものと思われます。
違っていたら申し訳ないです。
スラッグ同様に口内に3mm軸があるのでエフェクトパーツを付けられます。
金型としては全く別の商品ですが、同じダイノボット部隊として仕様が統一されており説明としてはかぶる箇所が多いと思います。恐竜モードでの遊びの幅が広い点も同様ですね。
こういった同一カテゴリで統一感を出してくれる事はトランスフォーマーでは結構まちまちもいい所なので、今回ダイノボットでそれをやってくれたのはひたすら嬉しいです。
これまた変形は非常に好感触です。気持ちよさ過ぎて自分は購入当初、自慰を覚えたてのサルのように変形を繰り返しました。
発売の近い同じリーダークラスにすでに紹介もしたKDガルバトロンがありますが、あちらよりもさらに大きくパーツ分割も大味です。自分の印象としてはデラックスクラスのトイをそのままリーダークラスにしたような感覚があり、そういった単純な部分も含めて変形の楽しさに繋がっている気がします。
そんなわけでトランスフォーム。
ロボットモード
カッコいい。
恐竜モードでも述べた通り大まかなプロポーションはマスターピースを土台にしている感じですね。
どこを見ても気持ちが良いです。未所持なので並べての比較はできませんが、パーツ配置や基本の変形ギミックは初代当時のおもちゃにかなり近いと思われます。当時版の時点で既に完成していたという事ですね。
その他目に付くところとしては脚の内側に白いパーツが見えるかと思います。あれは実は恐竜モードの尻尾で、綺麗にぴちっと収まっているのがかなりの芸術点を感じます。尻尾が内側に綺麗に収納される関係で膝下の一体感はマスターピースよりも上がっている印象です。
アクションポーズ
可動性は必要十分にあります。
ずっとこの言い回しなのは「他社の可動フィギュアをメインで買う人が可動面で減点しないように」と思っているからです。自分もトランスフォーマーを買い始めた当初は物によっては気になる部分が多かったりしたものです。とはいえ動きすぎるとポーズを整えるのに時間がかかるという側面もあるので、今となっては良く動くことは一長一短であると思います。
ダイノボット達はロボットモードでは飛行することが出来ます。パイロット版以降の設定ではサイバトロン軍のトランスフォーマーたちは飛行能力の有無が変形するビークルの特性に依存しているため、ロボットモードで飛べるダイノボット部隊がいかにサイバトロンにとって重要な戦力であるかがわかります。
体躯を活かして踏みつけたりしそう。
ダイノボット部隊は自分が知っている範囲の媒体では共通して「サイバトロン軍の切り札」という位置づけで活躍します。出番こそ少なめですが初代アニメの「一騎当千の戦士が5体がかりで襲ってくる」という頼もしさは「2010」でのマスコット的な魅力とはまた違った武骨な良さがあります。
足裏はちょっと空洞感が目立ちます。
ですが個人的にトランスフォーマーで着目して頂きたいのは、こういった肉抜きや変形時に反転してあらわになるパーツの裏側といえる箇所のディテールだったりします。
肉抜き箇所は基本的におもちゃの見栄えを損なう部分ですが、トランスフォーマーでは表面と肉抜き側で別々のモールドが施されており、まるで内部構造のような魅せ方がされている事が多いのです。
ロボットとビークルを独立したものとして見ればそれらのディテールは目に映らないものがほとんどですが、変形させる過程で細部を目にする事になるトランスフォーマーならではの演出と言えます。ビーストウォーズではモチーフが動物であることも相まって、より顕著にモールドの違いを楽しめると思います。ビーストウォーズ初期の物なんかは血管や脊椎のモールドが入っておりキモかっこよかったりします。
以上スタジオシリーズ86’からグリムロック&ウィーリーでした。
スラッグを触って改めて「このサイズでダイノボット部隊が揃ったら最高だ」と思いグリムロックも取り出して記事を書きましたが、やはり素晴らしいものだと思います。内容が重複することも多いのでまとめの文はこちらでは簡素に済ませますが、後続のメンバーも是非完走してダイノボット部隊をそろえてほしい所です。
個人的にスラージとスワープは特にリーダークラスの恩恵が大きそうなので今からすでに楽しみです。スラージは首長竜という事で首の全高、スワープは翼竜なので翼を広げた全幅にそれぞれ期待がかかりますね。おそらく自分の質素な撮影環境ではリーダークラス5体を並べての撮影は不可能に近いとは思いますが、ダイノボット部隊が揃うならそれも贅沢な悩みだと思うのでこの記事を読まれた方も是非グリムロックとスラッグを買って置き場所に悩めばよいと思います。
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